神戸大学

グラミン銀行のムハマド・ユヌス総裁に神戸大学名誉博士号を授与しました

2009年03月23日

神戸大学は3月9日、ノーベル平和賞受賞者でグラミン銀行総裁のムハマド・ユヌス氏に、名誉博士号を授与しました。

ユヌス総裁は、貧しい人や女性らを対象にしたマイクロ・クレジット (小規模融資) を考案し、発展させました。その革新的手法により貧困削減に大きな成果をあげ、2006年にノーベル平和賞を受けています。また、世界の広範な分野の学術研究に測り知れない影響を与えました。これらの実践的、学術的な業績を通じて、本学の教育研究に多大の貢献を果たされたことが高く評価されました。

ムハマド・ユヌス総裁に神戸大学名誉博士号

神戸大学はユヌス総裁を招き、賀川豊彦献身100年記念事業神戸プロジェクト実行委員会と共催で、3月7日から「ESDシンポジウム イン KOBE」を開きました。名誉博士称号授与式は、その最終日に神戸大学百年記念館六甲ホールであり、職員や学生・院生らが参加しました。

野上智行学長から称号を授与されたユヌス総裁は「この名誉博士号は私個人に与えられたものではなく、グラミン銀行の代表としてメンバー全員に与えられたものだと理解している。人間は無限の可能性を持っている。今の学生は教授のコピーになりがちだが、自分の持っている視点を忘れず、広い視野で学んでいってほしい。神戸大学から、ソーシャル・ビジネスなどグラミンの取組みに高い関心を示していただいたことに感謝申し上げる」と挨拶しました。

(総務課)