神戸大学

神戸スタイル女性研究者支援報告会を開きました

2009年03月24日

神戸大学男女共同参画推進室は3月10日、共同参画を推進する2つの支援を報告する「神戸スタイル女性研究者支援報告会」を、理学部教室で開きました。

神戸スタイル女性研究者支援報告会

報告会には約60名が参加。冒頭で後藤博明企画部長が「アドミニ・アドバイザー制度」(外部資金獲得支援) について説明し、積極的利用を呼びかけました。

第1部の「子育て中の男女研究者支援報告」では、今年度に研究支援員を配置された4人の教職員が結果を報告し、「研究を効率的に進めることが可能になった」「教育内容の充実が図れた」などの感想を述べました。

第2部では、平成20年度の育成研究員3名が、それぞれの研究を発表しました。育成研究員は、文部科学省科学技術振興調整費による「再チャレンジ!女性研究者支援神戸スタイル」プロジェクトのインキュベーションシステムで公募・選抜され、研究を進めている理系女性研究者です。研究発表は、理学研究科・生物学専攻・生命情報伝達の日下部りえさんによる「遺伝子制御が生み出す、体の複雑性と多様性~microRNAの動物間比較解析から」、農学研究科・生命機能学専攻植物病理学の中馬いづみさんによる「イネ科植物いもち病菌の多様性と病原性変異機構」、工学研究科・機械工学専攻・創造設計の山本英子さんによる「デザインの創造性を知るための仮想モデリング」の3本で、それぞれ熱意を込めて報告しました。

発表後にはそれぞれの指導教員から研究経過についてのコメントがあり、参加者も交えて活発な質疑応答が行われました。育成研究員にとっては、専門領域が異なる教員からの意見を聴く良い機会となりました。多くの教員にとっては、育成研究員の研究だけではなく、育成研究員制度についての興味を拡げる機会となりました。発表会の最後には、板東昌子・前日本物理学会会長及び相馬芳枝・特別顧問による講評をいただきました。

支援報告会に先立ち、神戸大学が「メンターアワード2009」の組織部門で優秀賞を受けた報告会も開き、朴木佳緒留・男女協同参画推進室長が賞の趣旨と受賞式のようすを報告しました。

(男女共同参画推進室)