神戸大学

「ESDシンポジウム イン KOBE」が開催されました

2009年03月27日

2006年度ノーベル平和賞を受賞したグラミン銀行総裁のムハマド・ユヌス教授の取り組みと、日本を代表する社会運動家・賀川豊彦から、「ESD (Education for Sustainable Development:持続可能な開発のための教育)」を考えるシンポジウムが3月7日から9日までの3日間、賀川豊彦献身100年記念事業神戸プロジェクト実行委員会との共催事業として開催されました。

ESDシンポジウム イン KOBE

初日の7日は六甲ホールで、「ムハマド・ユヌス」「賀川豊彦」「マイクロクレジット」「ESD」の研究共有ワークショップがあり、大学生や会社員ら約150人が参加。昨秋以降学習会を重ねて来た4つの研究チームの学生が、それぞれポスターを使って説明しました。その後、参加者全員で、その内容とシンポジウムのねらいやESDの概念を共有するワークショップが行われました。

8日は、ムハマド・ユヌス教授が「持続可能な社会づくりとソーシャルビジネス」について基調講演し、横須賀基督教社会館会長阿部志郎氏が「ESD実践の草分けとしての賀川豊彦」と題して講演しました。次いで、同志社大学教授上野谷加代子氏の司会で、両氏が「ESDに資するソーシャルワークの現在・過去・未来」をテーマに対談しました。会場の神戸国際会議場メインホールは、約700人の参加者で満席になりました。

ESDシンポジウム イン KOBE

9日は六甲ホールで200人近い聴衆が見守るなか、4つの研究チームの学生がユヌス教授を囲み、約2時間半にわたって対話しました。ユヌス教授はユーモアを交えながら、「主体性を持って行動すること」「学生は自由なのだから自分でやりたいことを決定していけばいい」など、学生に向けて思いを語りました。

プログラム終了後、神戸大学の名誉博士号が、野上智行学長からユヌス教授に贈られました。

本事業は、「平成20年度文部科学省『国際協力イニシアティブ』教育協力拠点形成事業」として採択されました。

(ヒューマン・コミュニティ創成研究センター)

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