神戸大学は7月1日、本州四国連絡高速道路株式会社 (以下、本四高速) と「連携協力協定」を締結しました。協定により、両者は知的資源や人的資源の相互交流を図りながら連携を深め、地域に貢献してまいります。
本四高速は昨年、瀬戸内地域に立脚する企業として目指すべき方向を「瀬戸内企業ビジョン」としてとりまとめ、その具体的な取組の一つとして、地域の大学等との連携協力の推進を掲げています。貴重な社会資本である本州四国連絡橋の果たすべき役割、地域経済への効果や200年以上万全に連絡橋を維持管理するための技術について神戸大学と共同で研究することなどにより、瀬戸内企業としての発展を目指します。
本学では「神戸大学ビジョン2015」を2006年に制定し、教育・研究に次ぐ第三の使命としての社会貢献分野においても、2015年までに「グローバル・エクセレンス」の実現を目指すことにしています。社会貢献では、世界的に卓越した研究成果の普及と指導的人材育成を通して、我が国と地域に貢献することを大きな目標として掲げています。これまでも、兵庫・神戸地域を中心に、社会、産業・経済界、他大学、自治体との緊密な連携を推進してきました。
本四高速とはこれまでも様々な形で交流を続けてきましたが、更にその推進を図るべく、一昨年 (H19年) 11月から包括的な連携内容につき検討を重ねて参りました。この度、二つの共同研究テーマを実施することが決まり、連携協定を締結する運びとなりました。
当面の共同研究テーマは (1) 架橋の経済的効果に関する調査・研究 (2) コンクリート構造物の保全に関する調査・研究―ですが、今後は引き続き、
- 広範囲の連携を目的とした情報交換の実施
- 人材育成のための教育、講習会の実施
- 共同で行う調査・研究の実施
- 施設の相互利用
をはじめとして、幅広い分野で連携協力を構築、発展させていく予定です。
協定の調印式は神戸大学大会議室で行われました。本四高速から伊藤周雄代表取締役社長 (写真左から5人目)、吉田悦郎常務取締役 (同4人目) ら、 神戸大学から福田秀樹学長 (同6人目)、中村千春国際交流・産学連携担当理事 (同7人目) らが出席。伊藤社長と福田学長が、協定書を取り交わしました。
