神戸大学

「日本新聞協会見学会」を開催しました

2010年05月25日

日本新聞協会見学会

神戸大学附属図書館では、(社) 日本新聞協会・報道資料研究会のメンバーを迎え、見学会を5月14日に開催した。報道資料研究会は、日本新聞協会加盟の新聞・通信・放送各社の現場責任者を中心としており、今回は北海道から沖縄まで33機関44名が参加した。

この見学は、神戸大学の特色あるコレクション「震災文庫 (阪神・淡路大震災関係資料文庫)」と「新聞記事文庫」を中心としたデジタルアーカイブの取り組みと原資料の保全・公開の現状を見学することをテーマとして企画された。

前半は、ホームページで公開している市民の寄贈写真から被災状況を追体験すると共に、震災資料収集、データベース構築、著作権処理、デジタル化、収集継続状況等、「震災文庫」の説明が行われた。また、「新聞記事文庫」では、明治44年に開始された新聞記事切り抜き事業、戦中戦後の状況、マイクロフィルム化から現在のデジタル化作業による記事画像と全文テキストデータの公開まで、歴史と特徴の説明があり、原本「新聞切抜帳」を手にとって、参加者自ら、自社の昔の記事にふれていた。

日本新聞協会見学会

後半は、「震災文庫」で現在公開している約46,000点の原資料の保全と公開の両立の現状を見学し、その後、国登録有形文化財指定の社会科学系図書館を施設見学した。

多くの参加者から、デジタル化のみならず、原資料の持つ重要性に改めて気づき、驚かされたという感想が寄せられていた。

(附属図書館)