神戸大学

附属食資源教育研究センターで中学生が体験学習をしました

2010年06月17日

兵庫県加西市の神戸大学大学院農学研究科附属食資源教育研究センターで、6月7日から11日までの5日間、加西市立加西中学校2年生の生徒6名が、「トライやる・ウィーク」の体験学習をしました。

附属食資源教育研究センターで中学生が体験学習をしました

体験学習の1日目は、田植えとダイズの種まきを行いました。田植えでは、イネ (はいいぶき) の苗を手で植えた後、田植え機の運転方法について説明を受け、実際に1人ずつ運転して田植えを行いました。機械で植えた品種は「きぬむすめ」で、同センターでは初めての栽培となります。2日目はサツマイモの植え付け及びナシの摘果・袋かけを行いました。サツマイモの植え付けでは、苗をはさみで摘んだ後、「三角ホー」という鍬で畑を耕し、肥料を撒き、スコップを用いてサツマイモの苗の植え付けをしました。3日目はブドウの巻き蔓切りを行った後、ナシの葉からDNAを抽出する実験を、4日目は牛の飼養管理、5日目は干し草の重量を測定、牛舎へ搬入、その後は牛を繁殖牛舎から放牧場へ移動させる練習をしました。

附属食資源教育研究センターで中学生が体験学習をしました

今回、生徒達が生産に携わったお米 (はいいぶき・きぬむすめ)、ダイズ (丹波黒大豆)、ブドウ (ピオーネ) は学内販売用に、ナシ (幸水) は大丸等に出荷を予定しており、また、ナシ (豊水) は加西市内の学校給食に提供する予定です。なお、サツマイモについては11月の収穫祭で生徒達自らが収穫する予定です。

5日間を通じて、生徒達は楽しみながらも真剣に作業に取り組んでいましたが、体験学習を終えた後、「実家の農作業はほとんど手伝ったことはなく、初めての作業ばかりだった。特に田植えや牛の餌やり、液体窒素を用いたDNAの抽出実験が楽しかったが、ダイズの種まきとナシの摘果・袋かけは辛かった。」と感想を述べていました。

(食資源教育研究センター)