神戸大学

地域歴史文化連携コンソーシアムを開催しました

2010年06月30日

地域歴史文化連携コンソーシアムを開催しました

第1回・地域歴史文化連携コンソーシアムが、6月28日、人文学研究科で開催されました。人文学研究科では、今年度から平成24年度までの3年間、文部科学省より特別経費の交付を受け、特別研究プロジェクト事業「地域歴史遺産保全活用教育研究を基軸とした地域歴史文化育成支援拠点の整備」を開始させています。本コンソーシアムは、これまで県内自治体と個別に行ってきた地域連携事業を相互調整し、全国のモデルとなる地域歴史遺産の保全活用の実践的研究を深化させる目的で設立されたものです。

学外から23名 (自治体関係者、新聞社論説委員、住民団体等19組織)、学内から21名(人文学研究科、経済経営研究所、地域連携推進室など) が参加しておこなわれました。

中村千春・地域連携担当理事副学長と佐々木衞地域連携センター長の開会挨拶、 奥村弘副センター (地域連携推進室長) の主旨説明のあと、まず大槻守 (香寺町史研究会)・大村敬通 (小野市立好古館)・松下正和 (人文学研究科) の3氏が、それぞれの分野の歴史遺産活用に関する成果と課題について報告。次いで坂江渉特命准教授が、本コンソーシアムで目標とする「地域づくりプラン」(1ひょうご歴史資料情報基盤システムの構築案、2地域歴史文化を担う人材育成案)を提案しました。

討論では、前半の個別報告の内容をめぐり熱心な議論がおこなわれたほか、提案されたプランについて、「意欲的な計画だが、詳細についてはワーキンググループなどでもっと検討すべき」「それぞれの地域の実情に合わせた人材つくりが大切」などの意見も出され、今後、それぞれの分野ごとに、持続的な実践的研究をつづけていくことになりました。次回は、今年度の秋以降に開かれる予定です。

(人文学研究科)