神戸大学

神戸大学農学部と附属学校との連携授業を開催しました

2010年08月02日

神戸大学では、昨年度附属学校を神戸大学附属に再編し、その利点を生かしたさまざまな取組を行っており、今回はその一環として、大学と附属学校との第2回連携授業を開催いたしました。農学研究科の協力により、7月27日 (火) に農学部C101大講義室において、内田農学研究科長及び和田附属学校部長出席の下、約200名の附属小学校・中学校・中等教育学校の児童生徒や保護者が大学の授業を受けました。

神戸大学農学部と附属学校との連携授業を開催しました

農学研究科昆虫機能学専攻の前藤薫教授による「昆虫の性 (ジェンダー) と環境に優しい農業」と題した授業では、卵を生まないのにオスがなぜ存在するのかといった話題や、農薬をなるべく使わないように性フェロモンなど昆虫の性質を利用した農業について説明され、子どもたちは自分たちの生活に関わる身近な内容に終始惹きつけられていました。また、続いて行われた細胞機能構造学専攻の朴杓允教授による「自然・農業・健康のミクロな世界を電子顕微鏡で視る」と題した授業では、人の指紋やDNAらせん構造を電子顕微鏡で見た写真が映し出され、参加者からは驚きの声が上がりました。朴教授はミクロとマクロの映像を通して物事を多様な視野で見る大切さを説かれ、参加した中学生から「見方を一つ変えるだけで世界が変わるなと思いました。」という感想が寄せられました。

朴杓允教授による 「自然・農業・健康のミクロな世界を電子顕微鏡で視る」と題した授業

授業終了後には、中学生及び中等教育学校生の希望者が両教授の研究室を訪問し、昆虫の飼育室を見学したり、標本を観察したり、実際に電子顕微鏡を操作し植物の細胞を見たりしました。参加した生徒たちは、研究室の雰囲気に圧倒されながらも、時には教授に質問するなど大学での研究を体験しました。

神戸大学附属学校部では、今後もさまざまな学部・研究科との連携授業を展開していこうと考えております。

(附属学校部)