神戸大学

医療文書の自動点字翻訳プログラムeBrailleがグッドデザイン賞を受賞しました

2010年09月29日

神戸大学で、開発中の医療文書の自動点字翻訳プログラムeBraille (イーブレイル) が、2010年度のグッドデザイン賞を受賞しました。グッドデザイン賞は、1957年に通商産業省 (現経済産業省) によって創立された、「グッドデザイン商品選定制度 (通称Gマーク制度)」を母体とする総合的なデザイン評価・推奨制度です。受賞式は、11月10日に東京都内で行われます。

自動点字翻訳プログラムeBrailleの特徴

  • 誰でも簡単に、点字の文書を作ることが出来ます。
  • ウエブブラウザだけで使え、特別なソフトは不要です。
  • 点字による医療情報提供を可能にしました。

eBraille は医療文書の自動点字翻訳を実現するプログラムで、大学院医学研究科 (高井義美 研究科長) ゲノム医療実践学部門の高岡 裕 特命准教授と、医学部附属病院 (杉村和朗 病院長) 看護部の大島敏子 副病院長による共同研究成果です。この点訳プログラムは、ブラウザソフト (ホームページ閲覧ソフト) さえあれば、 誰でも簡単に点字文書を作成可能です。現在、医学部附属病院ではこのプログラムを利用して作成した点字版の外来案内や入院案内を設置しています。また、入院診療計画書や検査説明書を、希望される患者さまに提供しています。

なおeBrailleは、総務省の2010年度戦略的情報通信研究開発推進制度 (SCOPE) に採択されており、今後も更なる研究開発を推進します。

問い合わせ先

大学院医学研究科 ゲノム医療実践学部門
特命准教授 高岡 裕 (たかおか ゆたか)
Tel: 078-382-5111(2765) Fax: 078-382-5839

神戸大学医学部附属病院 副病院長 (サービス担当)
看護部長 大島 敏子 (おおしま としこ)
Tel: 078-382-5111(6680) Fax: 078-382-6699