
国立療養所邑久光明園 石川事務部長、
畑野園長、屋自治会長、山本副会長
神戸大学大学院人間発達環境学研究科 (発達科学部) は11月1日、岡山県瀬戸内市内の国立療養所邑久光明園とハンセン病問題の啓発活動や人権教育を連携して進めるための協定を結びました。協定書の調印式は邑久光明園で行われ、全国に13ある国立療養所の中で大学との協定を結ぶのは初めてです。
当研究科を中心としたグループ「ESDボランティア塾ぼらばん」が2007年から、同園で清掃活動や広場の整備作業をするワークキャンプを実施しており、今年は7泊8日の日程で30人以上の学生が参加しました。協定の目的は学生らがワークキャンプを着実に実施し、ハンセン病問題の教育や啓発に協力することや、同園の広場づくりや地域の行事に参加、また大学が開くセミナーに講師を派遣することなどになっています。昨年4月には療養所の開放などを定めたハンセン病問題基本法が施行されましたが、本研究科も協定を通して支援を図っていくことを考えています。