神戸大学

第7回「神戸大学留学生ホームカミングデイ」を開催しました

2010年11月12日

第7回「神戸大学留学生ホームカミングデイ」を開催しました

2010年10月30日、百年記念館六甲ホールにて第7回神戸大学留学生ホームカミングデイを開催しました。海外・国内からの卒業留学生をはじめ在学留学生と、大学関係者、地域の住民など300人を超える参加がありました。2002年から始まった本会は「人・知・還流」を理念として、今年は特に百年記念館の空間をフルに活かした多彩なプログラムで建物全体が、活気に溢れる賑わいをみせました。

今回のホームカミングデイは、「お帰りなさい!神戸大学へ~卒業留学生と恩師との対談」、「海外ネットワーク紹介」、「KUワールドフェスタ」、「KU Alumni Night (懇親会)」の4部構成で進められました。オープニングを飾るパフォーマンスでは、イエメン出身の在学留学生のマーゼン氏 (国際協力研究科博士前期課程1年) と留学生センター非常勤講師の田中よね先生によるフラメンコの情熱的な演奏と踊りによって始められました。福田秀樹学長は、あいさつの中で「留学生ホームカミングデイは、本学と留学生とのつながりをより深めるとともに、大学の国際的知的人材のネットワークをより強くすることで、大学の国際性を豊かにしていくうえで大きく貢献しているものと確信しております。」と激励の言葉とともに「海外ネットワークを活かした神戸大学の国際的展開に今後大きな力になってもらいたい」と期待を寄せられました。

今年のメインテーマである「お帰りなさい!神戸大学へ~卒業留学生と恩師との対談」では、鄭剣豪氏 (法学研究科修了: 中国)、村戸ドール氏 (医学研究科修了: トルコ)、マリア・レイナルース・D・カルロス氏 (経済学研究科修了: フィリピン) 3名の第一線で活躍している卒業留学生と2名の名誉教授新野幸次郎先生 (元神戸大学学長、元学友会会長)、山本節先生をお招きしました。留学当時の勉学の様子や師弟間のエピソードをも交えた話題で、会場は心温まる雰囲気に包まれるとともに、留学生も卒業後もつながる恩師との絆の大切さを実感したことでしょう。

「海外ネットワーク紹介」のセッションでは、今年9月に発足した神戸大学マレーシア同窓会のLoong Kok Hong会長 (経営学研究科修了) から発足会の様子と今後の方針について報告がありました。また1985年発足したシンガポール神戸大学同窓会の石川浩通会長 (経済学部卒業) からはこれまでの活動報告に加え、今後シンガポール在住の卒業留学生を交えた新たな同窓会の活動方針について報告がありました。その後、福田秀樹学長よりシンガポール神戸大学同窓会へ会旗の贈呈が行われました。

第7回「神戸大学留学生ホームカミングデイ」を開催しました

式典の後、百年記念館のプラットホームと留学生センターの建物を活用して行われたKUワールドフェスタでは、10カ国の伝統衣装のファッションショーを始め、餅つき、中国二胡演奏、ベトナム舞踊、南京玉すだれ、フラメンコ、留学生会による各国文化紹介のブースなど、まさに世界の文化が交り合う舞台が繰り広げられ、名実ともにワールドフェスタに相応しいひと時となりました。大学関係者だけでなく地域からの参加者も多く、大学と地域が一体となって楽しめるホームカミングデイとなりました。

特に神戸の町と海と空と山が一体となったプラットホームを舞台にして行われたことは、「今にも遠く七つの海に向かって飛び立とうとする白い鳥」をイメージした百年記念館設計の基本コンセプトに合致するもので、世界を舞台に活躍する留学生の姿と世界に羽ばたく神戸大学の勇姿を想像させるものでした。国籍や専門を超え、学籍でつながる絆をもう一度確認しつつ、たそがれの中「フラメンコ トワイライト フィナーレ」は、どこか異国情緒の哀愁を漂わせるものでした。静かに勉学への意欲を高める留学生たちに心地よい余韻を残しながら2010年のホームカミングデイもその幕を閉じました。

第7回「神戸大学留学生ホームカミングデイ」を開催しました

(留学生センター)