神戸大学

「加西鶉野飛行場跡」活用シンポジウムを開催しました

2010年12月08日

「加西鶉野飛行場跡」活用シンポジウムを開催しました

神戸大学と加西市との間では、平成21年5月、文化、教育及び学術の分野において連携協力する協定が結ばれています。それ以来、生涯学習教育や加西市内の文化遺産の活用に関する連携事業がすすみ、その中でとくに旧海軍の鶉野飛行場の戦争遺跡の共同研究調査もおこなわれています。

今月5日の日曜日には、共同研究調査の成果発表の場として、加西市内の加西市健康福祉会館で、「鶉野飛行場関係歴史遺産活用シンポジウム・加西鶉野飛行場跡 ―戦争遺産をまちづくりにどう活かすか―」が開かれました。

シンポジウムでは、まず関西学院大学の高岡裕之教授が「鶉野飛行場の歴史的意義・価値」と題する基調報告をおこない、また長年飛行場跡の保全活動に取り組んできた上谷昭夫氏氏 (鶉野平和祈念の碑苑保存会) が、写真スライドを用いて、現存するさまざまな戦争遺跡の紹介や聞き取り成果の中身を報告。さらに本学地域連携推進室の佐々木和子研究員が、各地の戦争遺跡の活用事例について報告しました。

シンポジウムでは、上記の報告者のほか、加西市内にある神戸大学食資源教育センター長の伊藤一幸教授、人文学研究科特命准教授の坂江渉、さらに中川暢三加西市長もパネリストとして参加。約一時間かけて、飛行場跡の保全・活用をめぐり活発な議論をおこないました (コーディネーターは奥村弘地域連携推進室長)。シンポジウムを傍聴した市民は約150人。シンポジウム冒頭、数名の方々から講演や報告に関する感想や意見が述べられました。鶉野飛行場跡の共同調査研究は、今後もすすめられていくことになっています。

(人文学研究科)