神戸大学

ドゥラホミール・シュトス駐日スロバキア共和国大使が神戸大学を訪問しました

2010年12月16日

ドゥラホミール・シュトス駐日スロバキア共和国大使が神戸大学を訪問しました

12月15日、経済学部の「ヨーロッパ経済論」において「スロバキアとEU: 経済動向」について講演を行うため、ドゥラホミール・シュトス駐日スロバキア大使が神戸大学を訪問しました。同大使は、講演のなかでスロバキアの歴史に触れられた後、2009年、世界的な経済危機によりスロバキア経済も大幅なマイナス成長に陥ったものの、2010年からは順調に景気が回復していること、その背景には外国企業による投資が続いていることなどについて、詳しく説明されました。また、学生からユーロの動向、あるいは同国の税制などについて質問があり、大使は一つ一つの質問に対して丁寧に答えられていました。なお、同大使は英語により講演されましたが、学生の質問にはスロバキア語で答えられ、EUインスティテュート関西のエバ・バニンコバ助教 (スロバキア人) が通訳をしました。

ドゥラホミール・シュトス駐日スロバキア共和国大使が神戸大学を訪問しました

その後、大使は福田秀樹学長及び中村千春副学長・国際交流担当理事を表敬訪問されました。まず大使から、阪神淡路大震災が発生した折、東京の駐日スロバキア大使館で勤務しており、スロバキアも被災者に何とか救援できないか検討したこと、この経験から、復興した神戸をみると大変感慨深いものがあることについて説明がありました。一方、福田学長からは、震災時、スロバキアを始め多くの諸国から救援があったことについて改めて謝意の表明がありました。その後、大使及び福田学長・中村副学長の間で、スロバキアと日本の学術交流を深めていくことについて意見が一致しました。

(経済学研究科 教授 久保広正)