神戸大学

カネカと包括的な産学連携推進に関する協定を締結しました

2010年12月21日

神戸大学と株式会社カネカは、12月14日、積極的かつ効果的な研究・技術の交流を図り、両者が持つ知識・技術を共有する機会を確保することによって両者の研究・技術の発展及び社会貢献に資することを目的として、包括的な産学連携推進に関する協定を締結しました。

本学では、教育、研究に次ぐ第三の使命として、社会貢献分野においても「グローバル・エクセレンス」の実現を目指すことにしており、世界的に卓越した研究成果の普及や指導的人材の育成を通して世界と地域に貢献することを目標として掲げています。特に阪神地域を中心とした産業界との連携に注力しており、カネカとの連携は社会貢献に大きく寄与すると考えられます。

これまでも、神戸大学は研究、教育及び社会貢献活動を加速するため、またカネカは自社の技術力の強化を図るため、多様なテーマについて共同研究を実施してきました。また、本年9月には、カネカの海外現地法人であるカネカベルギーN.V.内に神戸大学ブリュッセルオフィスを開設するなど、国際交流の面でも連携強化を図ってきました。両者は地理的にも近く密接な連携が可能であり、連携活動の効果を最大限にするために自然科学系 (工学・農学・医学等) に社会科学系 (経営学) も含めた戦略的な協力関係を構築することが双方にとってメリットがあると判断し、包括的連携協力を推進することで両者の合意が得られました。

今後、連携活動の方向付け、レビュー等の運営方針などの協議・策定を行う連携協議会を開催するとともに、連携協議会の下にワーキンググループを設置し、以下のような連携活動を実施していきます。

  • (1) 共同研究、受託研究などの企画・実施
  • (2) 人材育成
  • (3) 知的財産の活用
  • (4) その他産学連携の推進

今年度は、R&D、生産プロセス及び人材育成を重点領域として6つの領域でのワーキンググループ (バイオリファイナリー、食料生産支援、生産技術、ヘルスサイエンス、ビジネスモデル、社員教育) を設置し、具体的な共同研究テーマ等を選定、推進していきます。

(連携創造本部)