神戸大学

震災ボランティアからのメッセージ「てんと村に集った若者たち―阪神・淡路大震災、ちびくろ救援ぐるうぷの活動」を開催しました

2011年01月20日

震災ボランティアからのメッセージ「てんと村に集った若者たち―阪神・淡路大震災、ちびくろ救援ぐるうぷの活動」を開催しました

1月18日 (火)、国際文化学部M202教室にて、標記の企画を開催しました。都市安全研究センター学生ボランティア支援室と「生きづらさから考える会」の共催です。

阪神・淡路大震災が発生した1995年は、各地から多くの人びとが被災地に駆け付け、「ボランティア元年」とも呼ばれました。今回の企画では、そんな「震災ボランティア」として若者時代を生きてきた方々を講師としてお招きし、今の若者たちにメッセージを伝えていただきました。

講師は、神戸市兵庫区の「ちびくろ救援ぐるうぷ」で事務局長を務められた、よしのさん (当時16歳!) と、同じグループで活動されていた、空 (kara) さんです。このグループは、阪神・淡路大震災が起きた際、神戸市兵庫区にある「ちびくろ保育園」に集まった人々による救援活動から始まりました。その後、保育園から近くの公園に拠点を移し、 全国から集まった様々なボランティア、特に若者たちを受け入れて救援活動を展開しました。現在、神戸大学生などが全国の災害被災地で展開している足湯ボランティア活動も、このグループが起源です。

震災ボランティアからのメッセージ

最初に、当時の活動の様子を映像で紹介していただきました。テント村や仮設住宅の内外で、当時10代や学生だった若者たちが活き活きとしている様子がうかがえました。そして、講師のお二人に、スロースペース・ラミの小野洋さんがインタビューする形で、当時を振り返りました。お二人以外のメンバーにも、お話をいただきました。「ちびくろ救援ぐるうぷ」は、被災者/ボランティアという区別を超越した、ひとつのコミュニティであったことが明らかにされました。そして、そこでできた人間関係は今も続いているとのことです。

参加者は、学生、卒業生、「ちびくろ救援ぐるうぷ」の関係者の方など総勢30名強。今の若者 (学生)たちからは、「泥臭い話が聞けた」「『一生の友達を作ってください」という言葉に感動した」「『被災直後はボランティアと生活の境目はなかった』と聞いて、今とは違うなと思った」などの感想が寄せられました。

都市安全研究センター学生ボランティア支援室と「生きづらさから考える会」の共催企画、次回の予定は下記の通りです。

『生きづらさを抱えた子供たちと出会って』

講師: 小野洋さん (スロースペース・ラミ)
日時: 2011年2月15日 (火) 18:30~20:00
場所: 国際文化学部M202教室

(都市安全研究センター学生ボランティア支援室)