神戸大学

歴史文化をめぐる地域連携協議会を開催しました

2011年02月07日

歴史文化をめぐる地域連携協議会を開催しました

第9回・歴史文化をめぐる地域連携協議会が、「地域歴史文化を担う人材像を考える」というテーマで1月30日、 神戸大学瀧川記念学術交流会館で開催されました。

人文学研究科主催のこの行事は、同研究科内の地域連携センターの1年間の活動を集約する目的で開かれています。今年は、同研究科が取り組んでいる特別研究プロジェクト「地域歴史遺産保全活用教育研究を基軸とした地域歴史文化育成支援拠点の整備」事業 (文部科学省採択) と関連付けて行われました。

中村千春・地域連携担当理事副学長と釜谷武志・人文学研究科長の開会挨拶、奥村弘・事業責任者 (地域連携推進室長) の主旨説明のあと、まず同センターの村井良介特命助教が「地域歴史文化の担い手と地域歴史遺産」と題して報告。次いで奈良大学文学部の坂井秀弥教授が「住民の地域づくりを支える文化財行政の展開」という報告を行いました。

歴史文化をめぐる地域連携協議会を開催しました

またこれを受け、渡辺伸行氏 (神戸市教育委員会)、藤木透氏 (佐用町教育委員会)、石川道子氏 (神戸大学人文学研究科地域連携センター)、河野未央氏 (神戸大学人文学研究科地域連携センター)、前田結城氏 (神戸大学大学院人文学研究科大学院生) の5氏が、それぞれの報告に対するコメントを述べました。

討論では、文化財行政の担い手である自治体職員が扱うべき仕事の範囲や対象をどう考えるべきなのか、今の現状からみてかなり限界があるのではないか、歴史文化と地元住民のつながり方は地域ごとに特色があり、そうした地域性を行政や大学はどのように把握していけば良いか、さらに歴史文化の担い手がほとんど出てこないような地域ではどのような人材育成の方策があるか、などの点をめぐって議論がされました。

当日の参加者は、兵庫県内の自治体・大学関係者や住民団体の代表者など、48機関80名。なお本協議会は、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会、佐用町教育委員会の後援を受けるとともに、人文学研究科の平成22年度・大学院教育改革支援プログラムのフォーラム企画としても開かれました。

(人文学研究科)