欧州連合日本政府代表部特命全権大使の小田野展丈氏をお招きし、2月4日に「ＥＵに見る日本の将来」と題した特別講演会を開催しました。講演会には本学の教職員や学生ら約50名が参加しました。

小田野大使は、平成20年7月に現職に着任され、日本とEUの関係強化に尽力されています。講演において、小田野大使は、EU加盟国の金融危機、気候変動や二酸化炭素削減などの環境問題、EUの拡大路線とロシア東欧・北アフリカの近隣諸国との関係、エネルギーの安定確保などEUが抱えているさまざま課題と対応について、大変分かり易く解説されました。また、EUにおける戦略的パートナーとしての日本の立場や今後の展望など、国際的な視野からの興味深いお話に、参加者一同、熱心に耳を傾けていました。講演終了後には、リスボン条約後のEUとEU加盟国の関係、バルカン諸国やスイスとEUの関係、EPAやFTAなど多角的な枠組みに対するEUの姿勢やODAに対する考え方など、参加者との間で活発な質疑応答が繰り広げられました。