神戸大学

国際シンポジウム「Women in Science and Education 国際社会をリードする女性研究者たち」を開催しました

2011年03月29日

国際シンポジウム「Women in Science and Education 国際社会をリードする女性研究者たち」

神戸大学は、女性研究者養成システム改革加速「レボルーション!女性研究者養成神戸スタイル」事業の一環として、3月23日に国際シンポジウム「Women in Science and Education 国際社会をリードする女性研究者たち」を開催しました。冒頭に、東北地方太平洋沖地震で被災された方への黙とうを行った後、福田学長が開会挨拶を行いました。

第1講演者の山内知也氏 (海事科学研究科教授) は、「On the great life of Marie Curie マリー・キュリーの考えたこと」というテーマで講演しました。今年は、M・キュリーが2回目のノーベル賞を受賞してから100年目の年ということもあり、M・キュリーの生まれ育った時代や彼女の功績を、音楽や映像を使いながらの講演内容でした。

第2講演者のLourdes J.Cruz氏 (フィリピン・ディルマン大学教授・2010年ロレアル‐ユネスコ女性科学賞受賞) は、「Gender Issue and Filipino Women in Science 科学におけるジェンダー問題とフィリピン女性」というテーマで、前半はフィリピンにおける男女共同参画や科学技術における女性の参画状況の報告、後半は自身の海洋毒素学の研究について講演しました。

第3講演者の朴木佳緒留氏 (前男女共同参画推進室長) は、「神戸大学の取り組み」というテーマで、国の政策と関連づけながら、平成19年度に設置された男女共同参画推進室の取り組みを中心に報告しました。

第4講演者の黒田玲子氏 (東京大学教授) は、「自然の不思議に魅せられてfascinated by Nature's Wonders」というテーマで、どのような点に着目してこれまでの研究を進めてきたのかを中心に講演しました。また、今日の急激な社会情勢の変化の中において、科学と実生活の橋渡しをする人材育成の重要性を述べ、自身が作られた人材育成プログラムについて説明しました。

後半は、ツェンコヴァ・ルミアナ男女共同参画推進室長がコーディネーターとなり、4人の講演者とともにパネルディスカッションを行いました。

当日は予定されていた、Diana Malpede氏 (ユネスコ科学政策・持続可能な開発部門専門官) と、Milena Papic Obradovic氏 (ベオグラード大学准教授) の講演が中止となり、講演者が急遽変更になったにもかかわらず、女性教員をはじめ、学内外の教職員および学生約90名が参加しました。

(男女共同参画推進室)