神戸大学

大学教育推進機構「グローバル教育部」発足記念国際シンポジウムを開催しました

2013年02月28日

「グローバル人材育成をめざして」をメインテーマとする「グローバル教育部」発足記念国際シンポジウムが、留学生センターと共催で2月17日 (日) に神戸大学ブリュッセルオフィスで開催されました。

糸井氏による基調講演

開催の趣旨は、欧州に留学中の学生を対象に自身の未来像を考える場を提供するとともに、本学の海外ネットワークの一つである欧州神戸大学同窓会開催とその拡大強化を図ることです。

第1部のプログラムの冒頭、欧州神戸大学同窓会の小池勇会長 (カネカベルギー社長) の挨拶に続いて、糸井和光氏 (PWC 中東欧日本企業部門ディレクター) から「EUを舞台に働くグローバル人材 ― その求められる資質」と題する基調講演がありました。氏は具体例を示しつつ、コミュニケーション力、人間力の重要性を強調し、大胆さとリスクテイクができる能力に加えてスピーディで柔軟に変化に適応しつつ将来的には体系的に成長戦略を考えることができる人材が求められると述べ、最後には参加学生に対して「どんどん社会に出てリーダーになるようチャレンジしてほしい」と語りかけました。その後に続くラウンドテーブルでは、グローバルに活躍する4人の卒業生:金藤多美子氏 (ブラッセル日本人学校, Belgium) ・Marcelina Leśniczak氏 (Nicolaus Copernicus University, Poland)・Shirin Nezammafi氏 (Panasonic Marketing Middle East & Africa, UAE)・Shadi Hijazi 氏 (QS Intelligence Unit, UK) が、各自の経験にもとづきグローバル人材について現場に即した意見を発表し、引き続き参加者を交えて活発な質疑や有意義な討論が行われました。

欧州留学中の学生からの質疑

第2部 KU Alumni Networking/欧州同窓会 2013では、欧州各地から国籍、専門、世代を超えて集まった卒業生が一堂に会し、KUでつながるネットワークの広がりを通じて交流を深めました。地球を舞台に国籍や活躍の地が異なる世界が展開し、相互に刺激を受ける場がFace to Faceで実現したことを受け、改めて人のつながりと学びの重要性が再確認されました。

なお、本シンポジウムに先立って在デュッセルドルフ日本国総領事館、丸紅欧州会社を訪問して、日本人学生のグローバル教育推進事業への協力を依頼し今後の可能性を探りました。また、昨年のロンドン、パリに続いてドイツでも、欧州同窓会inデュッセルドルフの名の下に、卒業生による初めての集いが盛会に開催されました。今後は、東欧にもこれらのネットワークを拡大することが期待されます。

関連リンク

(大学教育推進機構グローバル教育部・留学生センター)