神戸大学

歴史資料ネットワークが文化庁長官より感謝状を贈呈されました

2013年04月04日

2013年3月25日、東京文化財研究所において「東日本大震災被災文化財等救援・修復活動への功労者に対する文化庁長官感謝状贈呈式」が挙行され、神戸大学大学院人文学研究科地域連携センターに事務局を置く歴史資料ネットワークの奥村弘代表 (人文学研究科教授) と川内淳史事務局長が出席しました。

その他、NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークをはじめとする、被災文化財等救援委員会の構成各団体にも感謝状が贈呈されました。

贈呈式に引き続き、同じく東京文化財研究所において、第7回東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会が開催されました。当初は2012年3月末での終了を予定していた文化財レスキュー事業ですが、1年間の延長の末、2013年3月末にて救援委員会は解散となります。しかし、未だ被災地には未だ被災した文化財が多数存在し、また今後の復興の過程で多くの歴史資料や文化財が滅失する可能性があること、また、2年間の活動成果をもとに、今後の大規模災害における文化財保全のあり方の議論をさらに進める必要性もあることから、救援委員会解散後の連携のあり方、活動のあり方などが議論されました。

震災の発生から2年が経過した現在、被災地の復興に向けては、未だ多くの課題が残されている状況ですが、とりわけ文化の復興の問題は長い年月を要するものと思われます。

被災地の復興のために、みなさまからのさらなるご理解・ご支援をあらためてお願いすると共に、歴史資料ネットワークでは大規模自然災害からの歴史資料・文化財の保全に向けた体制づくりを進めて参りたいと考えますので、みなさまからの引き続きのご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

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(人文学研究科)