神戸大学

平成25年度入学式を行いました

2013年04月05日

神戸大学は4月5日午前10時から神戸市中央区の神戸ポートアイランドホール (ワールド記念ホール) で平成25年度の入学式を行いました。11学部、14の大学院研究科などに合わせて4512人が入学しました。

福田秀樹学長は式辞の中で、改革は常に現状に満足しないことから始まると強調した上で、「皆さん、大学生活の間に心を突き動かされるでっかい夢を見つけてください。その夢を実現するため基礎学力を身につけ、さらに幅広い知識や自由な思考力を育んで、何事にも疑問を持ってください。皆さんが世界に目を向けて、グローバルな社会で活躍できる人材になるべく努力されることを祈念しています」と話しました。

この後、本学卒業生で、インターメタリックス株式会社最高技術顧問の佐川眞人博士が記念講演。世界最高性能の永久磁石「ネオジム磁石」を開発して省エネに多大な貢献をしたことが評価され2012年の日本国際賞を受賞されています。

福田秀樹学長
佐川眞人博士

演題は「世界最強磁石を発明したときの歓び」。佐川博士は初めに勤めた会社で、当時、成果最強とされていた「サマリウム・コバルト磁石」の改良というテーマを与えられ、これを達成しました。この研究の際に頭をかすめたのがコバルトではなく豊富にある鉄を材料とした磁石の開発でした。会社の方針と違うために時間外に研究してついにレアアースのネオジムと鉄とボロニウムの組み合わせで磁石ができることを突き止め、研究継続のために転職。そして1982年、39歳のときにネオジム磁石が誕生した瞬間について「磁石のサンプルを鉄板に近づけてカチッと鋭く吸い付いたときは、やったーっと叫んで飛び上がりました」と話し、研究者の姿勢として「自分を目立たせることに意欲を持ってください」と“出る杭”になる姿勢が大事と説きました。

この日入学したのは学部に2635人、大学院博士課程前期課程に1258人、博士後期課程に324人、法科大学院と経営学専門職学位課程に156人、編入学生139人でした。

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(広報室)