神戸大学

留学生センターが「第11回神戸大学夏期日本語日本文化研修プログラム」を実施しました

2013年08月22日

2013年度 案内パンフレット
(PDF形式)

神戸大学留学生センターでは、毎年、海外協定大学の学生を対象とした「夏期日本語日本文化研修プログラム」を実施しています。今年は、韓国、中国、台湾、中国 (香港)、ベトナム、オーストラリア、イギリス、ベルギー、フランス、オーストリア、イタリア、ポルトガルの23大学からの35名の留学生が、7月22日から8月8日の3週間、留学生センターで日本語・日本文化について学びました。

午前中は、読む、聞く、話す能力を向上させることに主眼をおいた日本語の授業を実施しました。午後は、本プログラムに留学生のサポーターとして参加した神戸大学の学部生・大学院生とともに活動する「グループワーク」を行いました。本年、学生サポーターとして本プログラムに参加した神戸大学の日本人学生と留学生は40名に上ります。このサポーター活動は、全学部生対象の「国際文化学実習」 (国際文化学部開講科目)、全大学院生対象の「日本語日本文化教育演習」 (人文学研究科開講科目) の正規授業の実習部分として組み込まれています。学生サポーターは、本プログラム開始前に、留学生センター教員が実施する日本語、日本語教育、異文化コミュニケーションに関する計9回の講義・オリエンテーションを受講した上で、サポーター活動に臨みました。夏期日本語日本文化教育プログラムは、留学生だけでなく、神戸大学の在学生にとっても、グローバルな視点の獲得を促して、国際交流や日本語教育、異文化コミュニケーションについて学ぶ貴重な学習環境を提供しています。

また、本プログラムの実施に当たっては、地域の方々に多大な協力をいただいています。参加者はプログラムの第2週目から1週間 (7泊8日)、地域のご家庭に滞在させていただくホームステイを体験しました。本年も灘区及び東灘区の小中学校、ホストファミリープログラム、本学の教職員のご家庭を中心に、多くのご家族が快くホストファミリーを引き受けてくださいました。短い期間でしたが、留学生は、まさに家族の一員として各家庭に溶け込み、ホストファミリーと非常に楽しい充実した時間を過ごしたようでした。最終日にホストファミリーとの別れを惜しむ姿が非常に印象的でした。

この他にも、茶道、関西弁、浴衣着付、日本文化体験旅行 (奈良)、六甲本通商店街による夏祭りと、学内外の関係者のご協力を得て様々な行事が盛り込まれ、留学生たちは日本の夏を満喫していました。夏祭りは、留学生が商店街で販売実習を行う様子などが朝日新聞と神戸新聞 (8月1日付) で紹介されました。奈良への見学旅行では、法隆寺を見学した後、グループに分かれて、奈良公園、興福寺、東大寺を散策し、日本の歴史と文化の一端に触れました。

3週間という短い期間ではありましたが、参加した留学生達は、授業を通して、また神戸大学の学生や地域の方々との交流を通して、日本語・日本文化について様々な角度から学ぶことができたようです。2003年に始まった本プログラムは、今年で11年目を迎えました。これまでに370名の留学生を受け入れ、相互交流として200名余りの本学の学生を海外協定大学の夏期と冬期のプログラムに派遣しています。過去の参加者の中には、本プログラムへの参加をきっかけに、交換留学生として、或いは大学院生として、神戸大学に「帰ってきた」学生も多数みられます。今後も、本プログラムを通じて、神戸と神戸大学の魅力を海外に発信し、多くの留学生に来てもらえるようになればと期待しています。


(留学生センター)