神戸大学

被災地へ 廃材ピザ窯に思いをのせて

2013年10月11日

工学部の実験などで出た廃材からピザ窯を作り、東日本大震災の被災地、福島県いわき市へ贈るプロジェクトを、工学部建築学科の米本尚生さんをはじめとする学生有志6人が立ち上げました。東北の震災がれき処理の方法とコミュニティの再生を促すことをアートからのアプローチで考える活動です。

完成したオブジェ「GAOU」は幅100センチ、奥行き180センチ、高さ200センチ、重さ500キログラム。造形作家でもある藤岡智紀講師がデザインなどを指導しました。

東北へピザ窯を贈る前に、10日夜、工学部自然科学棟3号館前で、ピザ食べ放題、焼き放題のイベントが開催されました。ピザ窯からこんがりと焼きあがったピザが出てくると、学生たちからは「おぉー」という歓声があがりました。参加者らは、「香ばしくて、とてもおいしいです」と口いっぱいにピザを頬張っていました。

イベントの最後には、参加者らが被災地へのメッセージをピザ窯に書き込みました。このピザ窯は、今月14日の福島県いわき市での支援活動に贈られます。

プロジェクトのメンバーは、「今回は大学の廃材を使ったが、将来的には震災がれきを使ってピザ窯を作りたい」と、復興支援への強い思いを語っていました。

イベントは11日 (金) の18時から、文学部A棟南中庭BBQスペースでも行われる予定です。会費は、お酒を飲む人が3,000円、飲まない人は2,000円、1回生は1,000円。売り上げの一部はオブジェをいわき市に贈る費用などに充てます。

(広報室)