神戸大学

ブリュッセルにおいてワークショップ「日本研究の新たな可能性を求めて―何のための、誰のための日本研究か」を開催しました

2013年01月07日

人文学研究科は「平成25年度 頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」に申請し、採択されました。この事業を開始するにあたって、人文学研究科とつながりの深いヨーロッパの大学 (オックスフォード大学、ヴェネツィア大学、ハンブルク大学) から研究者6名をお招きし、11月7日と8日の2日間、ブリュッセルにおいてワークショップ「日本研究の新たな可能性を求めて―何のための、誰のための日本研究か」を開催しました。

人文学研究科が頭脳循環プログラムで掲げた具体的なテーマは「国際共同による日本研究の革新―海外の日本研究機関との連携による若手研究者養成 (Innovative Japanese Studies through International Cooperation : The Fostering of Young Researchers by Cooperation with Overseas Institutes of Japanese Studies)」で、これは上に挙げた3つの大学との間で、日本語コーパス、日本社会文化、日本語日本文化教育に関する共同研究を立ち上げ、本学人文学研究科および国立国語研究所から3大学へ若手研究者を派遣することによって、世界のなかの日本研究を自覚した新しいタイプの日本研究者の養成を目指すものです。

ブリュッセルでのワークショップには人文学研究科から増本浩子教授、油井清光教授、福長進教授、鈴木義和教授、松本曜教授、實平雅夫教授 (留学生センター副センター長) の6名、ヨーロッパの3大学からも6名 (オックスフォード大学からビヤーケ・フレレスヴィック教授とリンダ・フローレス専任講師、ヴェネツィア大学からボナベントゥーラ・ルペルティ教授とトシオ・ミヤケ専任講師、ハンブルク大学からヨルク・クヴェンツァー教授と杉原早紀専任講師) が参加して、共同研究の内容および実施に関する細部の詰めを行うとともに、この事業を契機にしてこれまで人文学研究科と3大学との間で個別に行われてきた学術交流をさらに活性化させるための話し合いを行いました。

ヨーロッパにおける日本研究と日本における日本研究の相互作用によってもたらされる日本研究の可能性を追求し、世界的規模で展開する日本研究の深化・拡充を図りながら、3大学とのネットワークを強化すると同時に、神戸大学の国際的なプレゼンスを高めるための第一歩となる、意義深いワークショップでした。

(人文学研究科)