神戸大学

神戸大学とモンゴル国立大学との学術交流促進事業を実施しました

2014年10月24日

モンゴル国立大学との学術交流協定の締結式が2014年9月26日、ウランバートルのモンゴル国立大学にて行われました。今回の協定締結式は、アジア総合学術センターの重点事業のひとつとして進められたものであり、同時に、国際シンポジウムも開催しました。

モンゴル国立大学との大学間協定は、国際文化学研究科を主幹部局とし、国際協力研究科、人文学研究科が協力部局として参加しました。当日は、モンゴル国立大学のA.Galtbayar学長をはじめ、D.Munkhbat副学長、S.Battulga 国際関係行政学部長が出席し、神戸大学からは萩原守国際文化学研究科教授、小川啓一国際協力研究科教授、留学生センターの河合成雄教授、同センターの朴鍾祐教授が出席しました。モンゴル国立大学のA.Galtbayar学長からは、モンゴルを代表する大学として、教育大学から研究大学への改革を行っている現状や、研究力を高めるために外国の大学との学術交流を促進していること、とりわけ日本との交流を積極的に進めて行く方針について説明があり、今回の神戸大学との交流に大いに期待していると述べられた。萩原守教授からは、神戸大学の紹介のほか、今後、学生交流を含め、積極的に相互交流を行いたいとの意向が述べられました。今回の協定締結を契機に、両大学の研究、教育において学術交流が発展することが期待されます。

午後からは、「日本とモンゴルの研究協力」をテーマに国際シンポジウムが行われました。本シンポジウムには、モンゴル国立大学からムンフツェツェク教授 (アジア学科)、バトトルガ教授 (国際関係行政学部)、オヨーンジャルガル専任講師 (歴史学科)、エンクーアムガラン助教授 (経済学部)、エルデネボルガン研究員 (経済研究所) の5名が参加し、国際学、歴史学、経済学、日本学の多分野にわたる研究報告に加え、共同研究に向けての具体的な提案もなされました。神戸大学からは、萩原守教授 (国際文化学研究科)、小川啓一教授 (国際協力研究科)、朝魯孟格日勒 (チョウルモングリル)(国際文化学研究科D3) が参加し、日本・モンゴルの学術交流史、教育経済学、歴史学の分野で研究報告が行われました。また、本シンポジウムの開催にあたり後援を頂いた日本学術振興会北京研究連絡センターの和田修所長から、両大学の共同研究に向けての支援プログラムも紹介されました。

本シンポジウムを通し、両大学の研究状況に対する相互理解を深めるとともに、共同研究に向けての議論も活発に行われ、今後の学術交流に向けて収穫の多いものとなりました。

なお、本学術促進事業の一環として、モンゴル神戸大学同窓会の発足会が翌日開催され、今後の学術交流を支える同窓会の活動も大いに期待されます。

(アジア総合学術センター)