神戸大学

ドイツのフォルカー・カウダー議員による講演会を開催しました

2014年10月27日

10月27日、ドイツ連邦議会で政権与党キリスト教民主・社会同盟 (CDU/CSU) 会派の院内総務を務めるフォルカー・カウダー議員が本学で「ドイツの挑戦」について講演しました。講演会には、学生ら約130名が参加しました。

カウダー議員は、ドイツが統一された1990年から現在に至るまで長年にわたって連邦議会議員を務めており、世界の中のドイツ、EUの中のドイツとして、世界情勢の変化への対応について語りました。

現在、世界はウクライナ情勢や中近東で激化する対立といった外交上の不確実性を伴い、またエボラ出血熱のような感染症の脅威にも晒されています。さらに、エネルギー問題、経済危機、若年層の失業問題など多くの問題を抱えています。これらの危機を防ぐためには国連を中心に体制を整えることが重要であること、また構造改革の必要性に触れました。加えて、企業の求める人材像と大学教育により育成される人材との間の乖離が問題であることも指摘しました。

講演後、学生から国際法の尊重をドイツ以外の国にも望むか、また移民難民をどのようにドイツ社会に適用させていくのか、などの質問が投げかけられ、カウダー議員はそれぞれの質問に丁寧に政治家としての立場から、また個人の経験として回答しました。

(国際部国際企画課)