11月8日 (土)、9日 (日)、神戸大学六甲祭が開かれました。昨年度は六甲台キャンパス改修工事のため、海事科学部の深江キャンパスで開催され、今年は2年ぶりに六甲台キャンパスに戻りました。160店以上の模擬店、数多くの団体が展示やパフォーマンスを行いました。当日は家族連れから中・高校生、大学生、近隣住民でにぎわいました。
今年の目玉は9日に開催された「神大生スーパープレゼンテーション」。今一番スゴい、今一番頑張っている神大生を決めるのが狙いの初企画。4組が熱いプレゼンを繰り広げました。1組目は、災害発生時に活躍する無人のティルトローター機の研究開発を行う「システム情報学研究科多田研究室浦久保グループ」。飛行機モードとヘリコプターモードの実験結果を報告、「今後は安定したモード間遷移飛行の実現を目指したい」と語りかけました。2組目は「ぼらばん」。ハンセン病療養所邑久光明園(岡山県長島)でのワークキャンプを通し、長年差別・隔離されてきた島を交流にあふれ、持続的な発展のある島にすることを目指しています。海岸清掃や草刈り、つどいの広場づくりなどの活動を紹介、「約100年間止められてきた時計の針を、ハンセン病快復者やその支援をする人たちと共に、私たちの力で動かしていきます」と熱いメッセージ。3組目は、兵庫県多可町観音寺集落に木の家を作り、住民の方との交流を通じて村の魅力を発信する「学生流むらづくりプロジェクト木の家」。「みんなの田舎をつくろう」を活動理念に、「ログハウスを造る」「みんなと良い関係を創る」「もっといろいろ作る」と3つの「つくる」を重視、2013年にログハウスを完成させました。今後は「ログハウスの増設、神戸での販促活動、イベントでの都会の人々の誘致を実行していきたい」と話しました。4組目は、大学生にも馴染みのあるTEDを題材に、英語でのディスカッションや簡単なプレゼンテーションを行う「TEDeeKobe」。「英語でディスカッションできるようになりたいという意志を持つ方の参加をお待ちしています」と語りかけました。聴衆者約120人が審査員となり、大会紙幣で投票を行いました。最優秀賞に「学生流むらづくりプロジェクト木の家」が選ばれました。
幼稚園・小学校低学年対象の「わくわく実験教室」では、子どもたちがかたくり粉に水を適量加えると固くなる性質「ダイラタンシー」、小麦粉に水を加えて粘性と弾性の両方を合わせた性質「粘弾性体」を体験。その後は、かたくり粉に水を加えたプールの上で動き続けると沈まず、動きを止めると沈む実験を行いました。最後に工学研究科の菰田悦之准教授が原理を解説しました。
また、8日に開催された神戸大学で最も輝いている女性を決める「Ms. Campus KOBE」では、国際文化学部5回生の久保円華さんがグランプリに選ばれました。「ミスキャンパス神戸を応援して下さった方、そして当日観に来て下さった方、本当にありがとうございました。頂いた賞に相応しい人になれるよう、毎日を大切に過ごしていきます」と喜びを話しました。
その他、プロフィギュアスケーターの鈴木明子氏の講演会やグッドモーニングアメリカによるコンサート、書道研究会によるパフォーマンスなど、参加者を魅了・ワクワクさせる企画が数多く実施され、幕を閉じました。