神戸大学

「孫文『大アジア主義』講演90周年記念 国際シンポジウム・講演会」を開催しました

2014年12月10日

11月28-29日、神戸大学国際交流推進機構アジア総合学術センターは、孫文が神戸の地で「大アジア主義」講演を行ってから90周年を迎えることを記念し、公益財団法人孫中山記念会及び神戸商工会議所との共催で「孫文『大アジア主義』講演90周年記念国際シンポジウム・講演会」を開催しました。

1日目は、瀧川記念学術交流会館にて「孫文『大アジア主義』と東アジア共同知」と題する国際シンポジウムを開催しました。齋藤彰アジア総合学術センター長、安井三吉孫中山記念会副理事長による開会の辞に続き、金澤和夫兵庫県副知事が挨拶しました。

その後、コーネル大学(アメリカ)人文学部の酒井直樹教授、国立政治大学(台湾)文学院の劉維開教授、中山大学(中国)人文科学学院の桑兵教授に、本学国際文化学研究科の王柯教授を加えた4名が講演を行い、様々なテーマで興味深い分析や考察が行われました。

講演後にはディスカッションが行われ、100名を超える来場者から寄せられた多数の質問に各講演者が回答することにより、各講演内容についての理解を一層深めることができました。

2日目は、孫文記念館にて安井三吉孫文記念館前館長により、「孫文『大アジア主義』講演と神戸」と題する講演会が行われました。

2日間にわたるシンポジウム・講演会を通じ、「大アジア主義」講演に込められた孫文の思想を丁寧に読み解きながら、「東アジア共同知」の学術的意義を探るとともに、孫文が遺した政治的・文化的資源の価値について再認識する機会となりました。

(国際部国際企画課)