神戸大学

イノベーションの創出を目指して 先端膜工学研究拠点棟竣工式を開催

2015年05月28日

先端膜工学研究拠点棟

神戸大学は27日、神戸大学百年記念館六甲ホールで「先端膜工学研究拠点」の竣工式を開催しました。式には山下恭範・文部科学省大臣官房部文教施設企画部計画課企画官、金澤和夫・兵庫県副知事、鳥居聡・神戸市副市長らをはじめ約150名が出席し、拠点の竣工を祝いました。

神戸大学では2007年4月に我が国初そして唯一の総合的膜工学拠点として「先端膜工学センター」を工学研究科内に設立。水の浄化をはじめ幅広い用途に使用する膜技術の研究・開発や産官学による協力体制の確立など活発な活動を展開してきました。その成果が国内外から高く評価され、先端膜工学研究拠点の完成に至りました。

祝辞を述べる山下恭範・
文部科学省大臣官房部文教施設企画部
計画課企画官

竣工式ではまず冨山明男工学研究科長が「先端膜工学研究拠点は文理融合型先端研究の一つの要として、未来社会の課題解決と持続的発展に継続的に貢献していきたい」と抱負を語りました。続いて武田廣学長が「拠点においては、学科や部局を横断した研究の促進設備の充実により、膜技術の応用開発体制促進とその応用、すなわち、社会実装の確立が期待されます」と挨拶。その後山下企画官が「学際性を最大限活かし、地域産業界や海外と共創できるハブとして、積極的な教育・研究活動を展開することを期待しています」と祝辞を述べました。また、松山秀人工学研究科教授が拠点の概要や研究内容について説明。「日本に類を見ない『先端膜工学』に関する世界的研究拠点として、神戸の地において世界先導型の教育と研究を確立したい」と意欲を語りました。

先端膜工学研究拠点は地上6階建て、延べ床面積は6120平方メートル。膜をモチーフにした外壁のオブジェが特徴的。工学研究科先端膜工学センターのほか、建築学系、市民工学系、電気電子工学系、機械工学系、応用化学系、イノベーションサポートセンターなど多様な研究グループが入り、学科や部局を横断して膜に関する様々な研究を行います。

先端膜工学研究拠点棟前でのテープカット

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(工学研究科、広報課)