神戸大学

国際協力機構(JICA)の課題別研修『教育行財政(英語コース)』を開始しました

2015年06月16日

国際協力研究科では、国際協力機構 (JICA) の課題別研修事業「教育行財政―基礎教育の質、内部効率性、格差に焦点をあて―」 (研修責任者: 小川啓一教授) を年に2回、英語と仏語で実施しています。今年度の英語コースが6月1日から始まり、7月10日まで本研究科を中心に実施されます。

本研修には、マラウイ、ミャンマー、ウガンダ、ラオス、ネパール、イラク、アフガニスタン、ガーナ、東ティモール、パプアニューギニア、エチオピア、タンザニア、カンボジア、パキスタン、ザンビアの15ヵ国から23名の教育省担当官が参加されています。JICAの国内研修の中でも、本研修は非常に志望者が多く、各JICA現地事務所から40名近くの申請がなされました。今回は、研修開始前にネパールで大きな地震があり、ネパール政府関係者は出国の許可が下りませんでしたが、研修の一週間前に政府の方針が変わり、ネパールからも2名の官僚が参加しています。

本研修の参加者は、本研究科内外の専門家が実施する講義や実習に参加したり、文部科学省、JICA本部、兵庫県、奈良県、神戸市、奈良市、東京都板橋区の教育委員会や同県・都と広島市の小・中学校を初め、奈良教育研究所、鳴門教育大学等を訪問し、日本の教育を中心に他先進国や開発途上国の教育行財政について見識を深めます。6月8日に訪問した奈良県の小学校訪問が奈良新聞(6月10日、朝刊)でも取り上げられました。

本研修を5年前に受講されたカンボジア教育ユース・スポーツ省のリム・ソシア事務次官(当時、次長)にも、今回の研修で講師として講義をして頂きました。本研修に参加されている教育省官僚の中には、局長・次長レベルの方も数名いますが、若手・中堅の官僚が帰国後に政府の重要なポストに就き、本研修で学んだ経験を自国の教育改善に活用されることが期待されています。

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(国際協力研究科)