神戸大学

神戸大学を関東圏でPR ~第4回シンポジウム「神戸大学のミリョク」開催〜

2015年09月28日

司会・神谷さんのパフォーマンス

関東圏での神戸大学の認知度向上を目指す第4回シンポジウム「神戸大学のミリョク」が9月27日(日)13時、東京・秋葉原のUDXカンファレンスで開かれました。最先端の研究動向を有名教授が語る講演会や神戸大学が誇る3次元可視化システムのデモンストレーション、農学研究科附属食資源教育研究センターで栽培した果物の試食など多彩なプログラムを、中高生や保護者、大学生、OBら約100人が楽しみました。

会場はコンテンツ産業の中心地〝アキバ〟で、AKB48劇場の目の前。オープニングでは総合司会の人間発達環境学研究科博士課程前期課程2年の神谷彩さんが歌唱を披露。神谷さんは元宝塚歌劇団雪組の男役・葵吹雪さん。本格派の歌唱力で来場者を驚かせました。

続いて、学生広報ボランティアで農学研究科博士課程前期課程2年の中塚万智さんと経営学部3年の高沢祥平さんが、映像を交えながら神戸大学の特色をプレゼンテーション。「海も山も近く、抜群の環境。夜景の美しさは見飽きるほど」「関東出身だが、大阪、京都に近いのも魅力」「干渉しすぎず、まったくの放任でもない、教員との距離感がすばらしい」など、学生の視点で神戸大学の良さを語りました。

開会の挨拶をする武田学長

挨拶に立った武田廣学長は、1902年創立で旧高等商業学校(高商)の流れをくみ、文理融合の研究大学を指向する総合大学としての実力を説明しつつ、「関東では〝神大〟というと神奈川大学、〝しんだい〟は信州大学を思い浮かべる人が多い。東日本における神戸大学の存在感を高めたい」と率直にシンポジウムの狙いを説明しました。

講演会ではまず、人文学研究科社会動態専攻の油井清光教授が「世界の中の日本のサブカルチャー・神戸からの研究発信」と題して、漫画、アニメなどのサブカルチャーが日本研究の対象と認識され、海外からの留学生も増えるなど、世界から注目されている現状を解説。神戸大学は2010年から「日本サブカルチャー研究会」を設立し、内外の研究者に発表の場を提供し、兵庫県宝塚市の手塚治虫記念館、神戸市長田区の鉄人広場、兵庫県西宮市甲陽園の「涼宮ハルヒの聖地巡礼」など、サブカルチャー研究に好適な地の利を持っていることなどを語りました。

講演の2人目は理学研究科惑星学専攻の荒川政彦教授。「『はやぶさ2』人工クレーターへの挑戦」のタイトルで、惑星形成過程に関する最先端の研究動向や小惑星探査の狙いを解説しました。2014年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトで、神戸大学は小惑星に人工的にクレーターを作り内部の試料採取を目指す「インパクター(衝突装置)」とインパクターが小惑星に衝突する瞬間の映像を撮影する「分離カメラ」を担当しており、それぞれの装置の役割、仕組みと開発過程を動画やシミュレーション映像を使って説明しました。

講演する油井先生
講演する荒川先生

講演の間には、阪神淡路大震災の犠牲者の鎮魂と復興を願う光のイベント「神戸ルミナリエ」で使う「光る募金箱」を製作した工学研究科塚本・寺田研究室所属の博士課程前期課程2年の上田健太郎さんと博士課程前期課程1年の椿健太郎さんが活動や募金箱の仕組みなどを紹介。募金箱は今回のイベントの感想などを記入してもらったアンケートの回収で使われました。

講演後は神戸大学が誇る3D可視化システムの上映会を行いました。システム情報学研究科の臼井英之教授と計算科学教育センターの目野大輔特命助教が、スーパーコンピューター「京」などで計算したデータを目で見える形の3次元画像にすることの意義などを説明。参加者は小惑星探査機のイオンエンジンの稼働状況や雷雲の挙動、津波の動きなどの立体映像を体感していました。

また、別室では附属食資源教育研究センターで栽培したぶどう「ピオーネ」や神戸のお菓子「丹波 黒豆おうじ」の試食コーナー、神戸大学の教育研究最前線を紹介するポスター展示、神戸大学教員の著書の展示、神戸大学受験を考えている高校生などの相談コーナー、大学グッズ展示コーナーも用意し、多面的に神戸大学のポテンシャルや目指す方向を理解してもらう企画を用意。最後に神戸大学グッズや農産物などが当たる抽選会を実施し、閉会しました。

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(総務部広報課)