神戸大学

第12回留学生ホームカミングデイを開催しました

2015年11月09日

「神戸大学国内留学生同窓会」趙永健会長による乾杯

「人・知・還流」を理念に2002年に始まった「留学生ホームカミングデイ」、その12回目となる催しが2015年10月31日に百年記念館六甲ホールにおいて開催されました。オープニングに先立って、ホールのホワイエで開かれたウェルカムパーティには、大学、公的機関、民間企業などさまざまな分野で活躍中の卒業留学生が多数駆けつけました。先輩たちの話を聞ける貴重な機会とあって現役留学生も多数参加し、会場のあちこちで賑やかな会話が交わされていました。その他に留学生支援団体である三井ボランティアネットワーク事業団の参加もありました。

ホール内に場所を移してのオープニングは、本学留学生センターの藤田公先生と留学生からなるチーム「留鼓太鼓」による和太鼓の演奏でした。力強く躍動的な演奏で一気に会場が盛り上がったところで、河合留学生センター長が開会の挨拶を、続いて武田廣学長が式辞を述べました。

左から、地主敏樹 経済学研究科長、
チョウミントン氏、
武田廣 神戸大学長

今回のホームカミングディでは、特別なセレモニーとして、ヤンゴン経済大学のチョウミントン名誉教授への神戸大学名誉博士称号授与式が執り行われました。まず、経済学研究科の地主研究科長からチョウミントン名誉教授の略歴と功績が紹介されました。続いて武田学長から名誉博士記が授与され、祝辞が贈られました。チョウミントン名誉博士は、神戸大学に留学した30年前に完成できなかった「やるべきこと」を今やり遂げることができたと、日本語で深い思いを述べられ、会場から大きな拍手が沸き起こりました。

今回のメインテーマである「ようこそ先輩!神戸大学へ」のセッションは、「アカデミックキャリアを語る」と題した座談会でした。国内外の学術分野で活躍する卒業留学生として、福岡工業大学 工学部教授 数仲馬恋典氏 (スーチュー・バレンティン氏/自然科学研究科2003年卒、ルーマニア出身)、龍谷大学 国際学部教授 マリア・カルロス・レイナルース氏(経済学研究科2001年卒、フィリピン出身)、甲南大学 国際言語文化センター教授 胡金定氏 (文化学研究科1994年卒、中国出身)、ニコラウス・コペルニクス大学 日本言語文化研究室講師マルツェリナ・レシニチャク氏 (日本語・日本文化研修コース2005年卒、ポーランド出身)が登壇し、留学生センターの朴鍾祐教授の進行により、各氏のこれまでの歩みや研究・教育にかける信念と情熱、そして後輩留学生へのメッセージが熱く語られました。

左から 数仲馬恋典氏、マリア・カルロス・レイナルース氏、
胡金定氏、マルツェリナ・レシニチャク氏
中国神戸大学同窓会 広州・香港地区 謝崇寧 代表

「海外ネットワーク紹介」では、まず留学生センターの河合センター長から、海外ネットワーク全体について、これまでの経緯と現在の状況が紹介されました。続いて、中国神戸大学同窓会広州・香港地区について、謝崇寧代表から、地域や大学の紹介とともに詳しい報告がありました。

「KUワールドフェスタ」では、留学生のライブパフォーマンスが行われました。薛燕さん(中国)による日本舞踊「草原の夜」、インドネシア留学生会によるスラウェシ島マサッカルの踊り、中国人留学生学友会による舞踊「我が愛する中華」と、いずれも見応えのある踊りで、会場は盛り上がりました。続いての留学生による写真展では、神戸大学や神戸をユニークな視点で切り取った写真がスライドで披露され、会場からは出品者に温かい拍手が贈られました。最後に参加者全員で記念撮影が行われました。

左から 薛燕氏、インドネシア留学生会、中国人留学生学友会

今回のホームカミングディは、天候にも恵まれ、学内外合わせて185名の参加者がありました。美しい秋晴れの下、多くの人が集い、再会し、楽しく過ごすことで、先輩と後輩、恩師と学生、卒業生と母校という様々な絆を確認し、さらに強める素晴らしい一日となりました。

(留学生センター)