11月14日 (土)、15日 (日)、神戸大学六甲祭が六甲台第一キャンパスで開催されました。今年のテーマは「クライマーズ・ハイ」。約150の模擬店が出店し、数多くの団体が展示やパフォーマンス。悪天候となりましたが、2日間で家族連れから中・高校生、大学生、近隣住民ら約35000人が訪れました。
14日に開催された「神大生スーパープレゼンテーション」は今一番スゴい、今一番頑張っている神大生を決める企画で、今年が2回目。3団体が熱いプレゼンを繰り広げました。1組目は、栄養食品の効能について研究する農学研究科の大澤研究室。同研究室の高木理沙さんがヒト大腸フローラモデルを用いた安全性評価について話しました。2組目は高校生に数学の面白さを伝えていく数学カフェを開いている学生団体POMB。井崎友博さんが教科書には載っていない数学の楽しさを日常生活に絡ませながら説明しました。3組目は、自分たちで作り上げた衛星を打ち上げるドリームサテライトプロジェクトに参加している宇宙工学研究会アカツキの大島逸平さん。人工衛星打ち上げプロジェクトについて紹介しました。客席から選ばれた3人が審査員となり、プレゼンテーションの質や方法、興味を持ったかの3項目で採点し、「学生団体POMB」が優勝しました。
講演会では、元バトミントン日本代表の小椋久美子氏が「北京五輪までの軌跡と覚悟」と題して、六甲祭実行委員の山川哲さん(発達科学部3年)と対談。バトミントンを始めたきっかけや現役時代の困難、全日本総合選手権大会5連覇や北京五輪5位入賞までの努力などについて語りました。現在は子供たちにバトミントン指導を通して、スポーツの楽しさを伝えており、「目標を高く持って臨んでほしい。そうすれば、目標を達成するために何が必要なのか考え、行動できるようになるはず」と自身の経験を踏まえて熱いメッセージを送りました。
学園祭といえば「ミスコン」。神戸大学で最も輝いている女性を決める「Ms. Campus KOBE」では、5人の出場者の中から経済学部3回生の福永裕梨さんがグランプリに選ばれました。福永さんは「グランプリ発表で名前を呼ばれた時、驚きと喜びで頭が真っ白になりました。その中で1番に出てきたのが『みなさんのおかげです』という言葉。本番イベントを終えて、自分の想像を超える多くの人たちが応援してくれていたことを知り、感謝の気持ちでいっぱいです。たくさんの人の優しさや温かさを感じられた、最高の4ヶ月間でした。本当にありがとうございました。この経験を活かし、次の目標に向けて頑張ります」とコメント。
そのほか、国際文化学部の小笠原博毅准教授が「狙われるサッカースタジアム」をテーマに講義する「白熱教室」(15日開催)や「神大お笑いグランプリ」(14日開催)、ロックバンド「MY FIRST STORY」(15日開催)によるコンサートなど、参加者を魅了・ワクワクさせる企画で神戸大学生の学生文化を表現し、幕を閉じました。