神戸大学

キャンパス・アジアプログラムのシンポジウムをバンコクで開催しました

2015年11月26日

大学院国際協力研究科が中心となり、実施中のキャンパス・アジアプログラムでは、11月19日にタイ・バンコクのチュラロンコーン大学にて、「東アジアにおける高等教育協力の挑戦と展望」をテーマに、国際シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、キャンパス・アジアプログラムのパートナーである中韓の復旦大学国際関係・公共事務学院と高麗大学校国際大学院、チュラロンコーン大学教育研究科との共催で、ユネスコ・アジア太平洋地域教育事務局 (ユネスコ・バンコク) とチェンマイ大学 (タイ) の支援を受けて開催され、100名以上の教員、学生、国際機関の高等教育・教育政策の専門家が参加しました。

本シンポジウムには、本学から井上典之国際担当理事、四本健二国際協力研究科長、木村幹教授、小川啓一教授、田中悟特命准教授、小石佳子特命助教が参加しました。また、ゲストスピーカーとして、ユネスコ・バンコクの矢野聡子博士、アセアン大学ネットワーク事務局のガジャセニ・ナンタナ局長、JSPSバンコク研究連絡センターの山下邦明所長が基調講演をされ、祝辞をいただきました。さらに、ユネスコ・バンコクからは、ダブルディグリー・プログラムを通じて神戸大学で修士号を取得したイ・ヒョンギョンさんと、同じく交換留学プログラムを通じて神戸大学で学んだクォン・サンスンさんも参加しました。

本プログラムでは、日中韓の三大学院においてコンソーシアムを形成し、国際的に活躍する「リスク・マネジメント専門家」の養成に向けた共同教育プログラムを展開しており、今年度が5年間の最終年度にあたります。本シンポジウムでは、神戸大学、復旦大学、高麗大学の教員が、各大学の視点から本プログラムの実施経験について共有し、アセアンの大学教員から貴重な質問やコメントをいただきました。また、本シンポジウムでは、プログラム修了学生を中心とした、日中韓タイの四大学院の12名の大学院生が、研究成果を発表しました。

本プログラムは、来年の3月末に終了しますが、日中韓の三大学間で締結されている学術協定に基づいて、4月以降も引き続き博士課程前期のダブルディグリーと交換留学のプログラムを継続していく予定です。また、将来的には、アセアン地域の各主要大学にも本プロジェクトを拡張することも視野に入れています。

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(国際協力研究科)