神戸大学

学校財政に関するジョイントセミナーをユネスコ・バンコクと開催しました

2016年02月20日

国際協力研究科は、「効率的かつ効果的な学校財政運営の管理マニュアルの開発」をテーマに、2016年2月10日にタイ・バンコクにて、ユネスコ・アジア太平洋地域教育事務局(ユネスコ・バンコク)と共同でセミナーを開催しました。本セミナーの冒頭では、ユネスコ・バンコクのキム・ウォンジョウ局長からご挨拶を賜り、これまでの神戸大学のインターン生派遣を含むさまざまな協力に対して、謝意が述べられました。

午前のセッションでは、本研究科の小川啓一教授をはじめとする研究チームとユネスコ・バンコクの教育専門家が、平成27年度文部科学省政府開発援助ユネスコ活動補助事業を通して実施した学校財政に関する研究成果を発表しました。これまでのベトナム、ラオス、カンボジアにおけるフィールド調査、ワークショップ開催を通して得られた学校レベルの財政分析報告に対して、フロアーから貴重なコメントを数多くいただきました。

午後のセッションでは、ユネスコ側の研究者により、中国、ウズベキスタン、パキスタン、ミャンマー、ブータン、ネパール、バングラデシュの7カ国において実施した、学校財政に関する各調査をまとめた研究成果の報告がなされました。本報告では、7カ国それぞれの実情に基づいた興味深いケースが紹介されました。

来る2016年3月31日から4月1日にかけて、ユネスコ・バンコクは上記の10カ国における調査研究成果を、各国教育省および財務省からの政府関係者に共有する専門家会議を開催します。本研究科からも小川教授をはじめとする研究チームが招聘され、3カ国における研究成果を発表する予定です。本研究科とユネスコ・バンコクは昨年の12月に学術協定を締結しており、今後もさらなる学術研究の推進および発展を目指した両機関の交流が期待されます。

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(国際協力研究科)