神戸大学

TLP (トップローヤーズ・プログラム) 開設記念シンポジウムを開催しました

2016年04月27日

神戸大学大学院法学研究科では、平成28年4月9日、イイノホール&カンファレンスセンター (東京都千代田区) において、TLP (トップローヤーズ・プログラム) 開設記念シンポジウム「高度化する企業法務と法曹継続教育における大学の役割」を開催いたしました。

TLPは、本年4月から開設された法曹等向けに特化した新しい教育プログラムです。高度な専門性という付加価値を身に付け、国内のみならず国際的な競争力を得たいと意欲を燃やす若手・中堅の実務家に「博士 (法学)」の学位を授与することを目的としています。初年度は、租税法、競争法、知的財産法、国際商事仲裁の4分野でスタートし、今後さらに分野を拡大していく予定です。

シンポジウムでは、池田千鶴・神戸大学教授・高度法曹専門コース (TLP) 運営委員長の総合司会により、最初に中川丈久・神戸大学大学院法学研究科長から、TLPの理念と概要について紹介がありました。


次いで、幕田英雄・公正取引委員会委員より「企業の『独禁法コンプライアンス』における弁護士の役割」と題する基調講演、根岸哲・神戸大学特命教授より「高度化する企業法務と法曹継続教育における大学の役割-競争法 (独禁法) の分野を中心として-」と題する基調講演がありました。

休憩後、泉水文雄・神戸大学教授を司会とし、多田敏明弁護士 (日比谷総合法律事務所)、長澤哲也弁護士 (大江橋法律事務所)、根岸哲教授、山口晃弘氏 (パナソニック株式会社)(50音順) をパネリストに、島並良・神戸大学教授をコメンテーターに迎え、競争法分野を中心に、今後の弁護士に期待される役割とその育成について大学の果たす役割についてのパネルディスカッションを行いました。

シンポジウムには、登壇者及び本学教職員17名のほか、官公庁 (7名)、企業 (17名)、法律事務所 (9名)、大学 (9名) などから49名が出席しました。

シンポジウム終了後には、講演者、パネリスト、本学教員、TLPの学生など関係者を迎えて、懇親会を開催しました。懇親会では、関係者間の親睦を深めるとともに、今後の法曹継続教育における大学の役割についての意見交換も行われました。

(法学研究科)