神戸大学

アジア総合学術センターと中央研究院近代史研究所とで共催ワークショップを開催しました

2016年04月28日

4月8日、「Workshop about Constitutionalism in Modern East Asia (憲政主義と近代東アジア)」国際ワークショップが、神戸大学国際連携推進機構アジア総合学術センターと中央研究院近代史研究所の共催で、中央研究院近代史研究所にて開催されました。

中央研究院は、数理科学・生命科学・人文社会科学研究の発展のため、1928年に設立された後、台湾にて1948年に台湾に組織を移動しました。以来、規模を発展させながら、現在では、様々な分野で教育研究を進めています。本学と中央研究院とは、2000年6月20日及び2007年7月13日に、経済経営研究所と部局間学術交流協定が結ばれるなど、緊密な関係があります。

ワークショップに先立ち、李達嘉 (Li Ta-chia) 中央研究院近代史研究所副所長から、神戸大学との今後の共同研究の推進についての期待が述べられました。

ワークショップは、井上典之神戸大学理事・副学長による「日本における立憲主義の展開とその内容」と題する基調講演に始まり、緒形康アジア総合学術センター長の「現代中国における政治憲法学と規範憲法学」を含む5つの学術報告と討論がなされ、活発な議論が展開されました。

最後の総合討議では、井上理事・副学長より、神戸大学と中央研究院の今後の学術交流の発展についての具体的な構想が述べられ、潘光哲 (Pan Kuang-che) 近代史研究所胡適紀念館長からは、近代東アジアの憲政主義に関する今後の共同研究の方向性が示されました。

ワークショップと前後して、井上理事・副学長と王汎森(Wang Fan-sen)中央研究院副院長との間で、両研究機関の学術交流に関する話し合いが持たれ、神戸大学と中央研究院は学術共同研究に係る協定について、前向きに準備することで合意しました。

今後も、本学は、同研究院をはじめ台湾・アジア・世界の研究機関との交流を発展させていきます。

(国際部国際企画課)