神戸大学

農学研究科とFAMIC神戸センターによる連携講義科目を開設

2016年05月30日

神戸大学農学研究科は、独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)神戸センターとの連携講義科目「食の安全科学・実践検査学」を開設しました。

食の安全と消費者の信頼の確保には、農場から食卓までのフードチェーンにおける安全性の確保とその検証が重要とされています。昨今の食のグローバリゼーションに伴い、食品偽装、無登録農薬、遺伝組換え食品の混入などの問題が生じ、安全性の検証には高度な検査技術が必要とされています。

農学研究科は2011年3月にFAMIC神戸センターと連携協力協定を締結。今回、農学部において、食の安全の確保を担う人材育成の一環として「食の安全科学・実践検査学」を開講することとなりました。講義は3、4年生を対象にオムニバス形式で7回実施され、DNA分析による遺伝子組み換え食品の判定やマグロの魚種判別、安定同位体比分析による玉ねぎやワカメの品種や生産地偽装の判定など、実例を踏まえた検査技術をFAMIC職員が紹介します。食品等の検査実務を担う第一線の公的機関との連携によるこのような講義科目の開設は国内の大学で初めての事例です。

(農学研究科、広報課)