神戸大学

JEUPISTEプロジェクト主催のホライズン2020トレーニングセミナーを開催しました

2016年08月05日

7月29日、神戸大学梅田インテリジェントラボラトリにてJEUPISTEプロジェクト主催のホライズン2020トレーニングセミナー「欧州における研究資金獲得の機会と参加のためのトレーニング」を開催しました。神戸大学は、欧州の第7次研究開発枠組み計画 (FP7) において採択されている「日EUイノベーション・科学・技術協力強化プロジェクト (JEUPISTE)」の参画機関として、今回のトレーニングセミナーを企画・運営しました。

今回のセミナーでは、JEUPISTEプロジェクト参画機関である、日欧産業協力センター、ギリシャのFORTH(Foundationfor Research and Technology Hellas)からホライズン2020の専門家を招へいし、実際にホライズン2020の公募へ申請する際に必要となる手続きについて、申請前の準備から採択後のレポートの書き方までを含めた実質的作業内容についての情報提供を行いました。また、ホライズン2020のプロジェクトへの参加経験団体代表者として、ヨーロッパ側は神戸大学の協定校であるポーランドのヤゲウォ大学から、日本側は国立研究開発法人理化学研究所から研究支援担当者を招聘し、プロジェクトへの参加のための実践的な説明や日本の団体が参加する場合に気を付けるべき点などの情報提供を行いました。さらに、ホライズン2020への参加が研究機関に限られていないという点から、京都産業大学より研究者を招へいし、実際に自治体からの参加事例も取り上げ、EUプロジェクトにおける産学官ネットワークの重要性についても説明しました。

セミナーには、大学、自治体、政府機関等から研究者や研究支援担当者の参加が多くみられ、日本と欧州の研究機関の内部規則及び会計規則の違いなどに関係する質問が数多く寄せられ、今回のセミナーを通して、日欧研究協力の架け橋となる人材の育成が期待されます。

また、セミナーに先立ち、7月28日にはヤゲウォ大学から、Dorota Buchwald–Cieślak研究サポートセンター長及びKatarzyna Kubica-Oroń研究サポートセンターホライズン2020担当専門官が神戸大学を表敬訪問し、小川真人副学長・研究担当理事、油井清光学長補佐 (国際連携担当) と懇談しました。懇談では、研究サポート体制、ホライズン2020を含む研究資金獲得に向けた取組みについて率直な意見交換が行われました。ヤゲウォ大学と神戸大学は、大学間学術交流協定、Erasmus+等にもとづき、活発な国際交流を行っており、今後の研究活動面での交流拡大に繋がる訪問となりました。

(国際部国際企画課)