神戸大学

武田廣学長が学術交流のため台湾を訪問しました

2016年10月18日

9月23日から29日までの日程で、武田廣学長が台湾を訪問しました。この度の台湾出張は、本年2月、張仁久台北駐大阪経済文化弁事処長が武田学長を表敬訪問した際に、本学と台湾の大学との既存の学術交流、また今後の拡大についての話し合いの中で、張処長より、既存の交流をいっそう活発にするために、武田学長を台湾に招待し、協定校候補の大学と協議の場を設けることが提案され実現したものです。

台湾滞在の日程に、これまで交流が行われている大学、今後交流を希望している大学への訪問の他、故宮を初めとした台湾の文化施設見学が組み込まれました。

訪問先の一つ、国立政治大学では、周行一学長と懇談がなされ、これまでの両大学の交流実績の確認及び今後の交流拡大について話し合いを行いました。周学長からは、人文社会科学分野の継続的な交流と神戸大学が知見を有するその他分野の交流拡大の希望が述べられました。また、2名の本学卒業生 (現在、政治大学教員) とも懇談する機会があり、当時を懐かしむとともに「神戸大学の卒業生として誇りを持っている」との力強い発言がありました。

次に訪問した中央研究院では、周美吟副院長と面会しました。武田学長から、本年7月に締結した交流協定に基づき、より一層の協力関係を構築し、かつこれまで人文社会科学分野の教員交流が中心であったが、自然科学分野での研究交流の発展を希望する旨が述べられました。

次に訪問した国立地震工学研究センターでは、張國鎮センター長と面会しました。同センターは、建物の強度について研究、その成果を啓発する国の機関で、世界でも類のない、大型の強度測定システムを有しているセンターです。武田学長から、神戸大学都市安全研究センターと同センターとの地震研究での交流進展に対する期待が述べられました。

最終日は、台湾教育部 (日本では文部科学省に相当) の楊敏玲国際司長と懇談がなされ、武田学長より、今回の台湾訪問に対するお礼並びに神戸大学と台湾の大学等との交流について協力の依頼が述べられました。楊司長からは、台湾の高等教育の発展において、神戸大学の知見を是非活用させてほしいとの返答がありました。また、教育部が行っている中国語教師の派遣について神戸大学での受入の可能性について照会がありました。

台風17号の影響を受け、公式行事のキャンセルがありましたが、台湾の大学・機関と本学の、今後の交流強化の可能性について、有益な協議が行われました。

中央研究院周副院長と
国立政治大学との懇談
台湾教育部との懇談

(国際部国際企画課)