受賞した研究は超高圧結晶化学の研究とX線解析ソフト群の開発」です。瀬戸雄介助教はレーザー加熱ダイアモンドアンビルセルと呼ばれる高温高圧発生装置をもちいて炭素物質の高温高圧下の振る舞いを実験的に研究し、プレートの沈み込みに伴ってマントルに導入された炭酸塩鉱物が分解してダイヤモンドが生成することを見出しました。この成果は、地球深部起源のダイヤモンド形成に新しい可能性を提案するものです。

また、同氏が開発したX線解析ソフトウェアは実験効率を著しく高める研究ツールとして国内外の研究者に高く評価されたことも授賞理由のひとつです。

なお、この賞は、高圧力の科学・技術の進歩・発展に貢献した若手研究者・技術者に送られるもので、2011年11月10日に沖縄で開催された日本高圧力学会高圧討論会にて、授与式が行われました。