神戸大学

[医学研究科] 微生物学分野 (堀田博教授) の研究グループが、原発性肝細胞癌発症リスクの高いC型肝炎ウイルス (HCV) を識別する特有の変異を同定しました

2013年08月01日

神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症講座微生物学分野の堀田博教授の研究グループは、明石市立市民病院肝臓内科の進藤道子医師 (現在は退職) との共同研究により、C型肝炎ウイルス (HCV) のコアタンパク質の70位のアミノ酸変異、及びNS3タンパク質の1082位と1112位のダブル変異を組み合わせることにより、肝癌発症と密接に相関するHCV株を同定することに成功しました。

この研究成果は、世界の肝臓病学研究のトップジャーナルであるHepatology誌 (米国肝臓病学会編集。Impact factor 12.003) の8月号に掲載され、巻頭Editorialで紹介されて高い評価を受けました。今回の研究成果により、HCVの肝癌発症リスクがより正確にわかるようになり、肝癌発症を予防するためのより適切な治療方針の決定や、肝癌をより早期に発見するための検査方針の決定に役立つものと思われます。

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(医学研究科、広報室)