神戸大学

大震災をめぐる「提言」と「シンポジウム」について

2011年07月11日

大震災に見舞われた被災者の救済と被災地の復興を願い、神戸大学は全学を挙げて「東日本大震災からの復興に向けた神戸大学からの提言 (第一次)」をまとめ、東日本大震災復興構想会議の五百旗頭真・議長に提出しました。これを基にした公開シンポジウム「東日本大震災からの復興に向けて―神戸にできること」を8月3日、神戸国際会議場で開きます。

神戸大学は1995年の阪神・淡路大震災で大きな被害を受け、東北地方を初めとする全国の方から温かいご支援をいただきました。一方、被災を機に「都市安全研究センター」や「震災文庫」を設けるなどして、安全・安心な社会の構築を目指した研究に全学で取り組んでいます。東日本大震災からの復興にあたり、こうした研究の成果を少しでも役立ててもらうことが、かつての支援に報いる本学の責務であると考え、提言をまとめシンポジウムを企画しました。

シンポジウムのパネリストには、本学名誉教授でもある五百旗頭議長や井上明久・東北大学総長らをお招きしています。復興ビジョンを描いた五百旗頭議長と、復興を学術研究で支えることになる井上総長が、公の席で大震災をめぐって論議するのは初めてのことです。

提言とシンポジウムを通して、神戸大学が、神戸が、さらには西日本が、東日本の被災者や被災地のために何ができるかを考えたいと思います。

(広報室)