神戸大学

現代日本サブカルチャーについてのシンポジウムを北京で開催しました

2011年09月09日

神戸大学人文学研究科は、9月2日、北京において、神戸大学国際交流促進事業に採択された「現代日本サブカルチャーをめぐる現代中国との対話――国際研究拠点の展開を通じた神戸大学プレゼンスの拡大強化」と題するシンポジウムを開催しました。北京外国語大学の「北京日本学研究センター」が主なパートナー機関で、同大学はこの行事を創立70周年記念事業と位置づけて共催しました。

現代日本サブカルチャーについてのシンポジウムを北京で開催しました

報告者・討論者は、神戸大学人文学研究科から3名、北京外国語大学から2名、北京大学から1名、香港大学から1名で、総合司会、シンポジウム司会は人文学研究科の教員が担当しました。在中国日本大使館、独立行政法人日本学術振興会、独立行政法人国際交流基金の後援をいただき、神戸大学人文学研究科教授で、日本学術振興会北京研究連絡センターの佐々木センター長も、全体討論に参加しました。

神戸大学福田学長、北京外国語大学陳雨露学長、神戸大学中村副学長・理事、人文学研究科釜谷研究科長も参加し、徐一平・北京外国語大学日本学研究センター長と共に、開会式、閉会式で挨拶を行いました。在中国日本大使館の山田公使、国際交流基金北京事務所の杉田所長もシンポジウムの報告内容に耳を傾けられました。シンポジウムの内容は、平成22年度から神戸大学が採択され、本研究科が実施組織となっている文部科学省「科学技術試験研究委託事業」を母体としています。これは「国際共同に基づく日本研究の展開」事業の「現代日本サブカルチャー研究の世界的展開――学術的深化と戦略的な成果発信」(代表者・本研究科油井清光教授) で、現代日本の文化現象に対する先端的な研究の一つである、マンガ・アニメのグローバルな調査研究体制の確立を目指しています。

シンポジウムは200名を収容する国際会議場で実施され、約150名の聴衆が参加しました。日本の新聞社の現地支社が取材して、日本の各社へ共同で配信しましたので、インターネット版の各新聞で、このシンポジウムの記事を見ることができます。

神戸大学の卒業生でもある徐一平教授は、「2つの母校」である神戸大学と北京外国語大学が共同で主催する今回のシンポジウムを組織し開催できたこの日が、生涯最良の日であったと実感をこめて挨拶されました。神戸大学が今後とも日中の学術交流を促進していくにあたり、こうした人的資源やネットワークが重要であることも再認識させられました。

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(人文学研究科)