神戸大学

連携協定を結ぶ兵庫県小野市と「俘虜がみた日本」展の開会式を開催しました

2011年10月03日

兵庫県小野市の市立好古館 (歴史系博物館) で、10月1日から10月31日の日程で、企画展「青野原収容所・俘虜がみた日本 ~新発見の俘虜撮影写真から~」が始まりました。

神戸大学と小野市との間では、平成17年1月、社会文化に関する包括協定が結ばれています。それ以来、生涯学習教育や文化遺産の活用事業、学生のインターンシップなどの面で、相互協力する連携事業がすすんでいます。

今回の企画展もその成果の一つで、本学と小野市は、とくに小野市~加西市にまたがる第1次世界大戦中の青野原(あおのがはら)収容所に関する共同調査研究を、市民と一体となって行ってきました。それによるとその当時、収容所の捕虜たちと地域住民との間では、音楽・スポーツ・美術工芸・食べ物等を通じたさまざまな「交流」があったことが分かってきました。

こうした文化交流をめぐる研究成果については、これまで何度か展示会で発表してきましたが、この間の調査活動の進展により、さらなる情報や知見を得ることができました。今回の展示会は、そうした新知見を含む、これまでの調査活動の「集大成」と位置づけられるものです。

連携協定を結ぶ兵庫県小野市と「俘虜がみた日本」展の開会式を開催しました

10月1日の開会式にはたくさんの参列者のもと、共催団体の神戸大学を代表して奥村弘地域連携推進室長が、公務で参加できなかった中村千春理事(副学長)に代わって、開会の挨拶をおこないました。また今回の調査活動を中心的におこなった大津留厚人文学研究科教授が、展示会のみどころなどを解説いたしました。

なおこの展示会に関連する企画「青野原俘虜収容所再現コンサート 時空をわたる楽の音」が、10月14日金曜日19時から、学内の出光佐三記念六甲台講堂にて行われます。

展示会の会期は10月30日まで。開館時間は午前9時30分~午後5時。月曜休館 (ただし10月10日は開館、11日は休館)。入館料は高校生以上200円。

(人文学研究科)