神戸大学

工学フォーラム2012を開催しました

2012年11月30日

本学工学研究科が主催する工学フォーラムが11月27日、神戸市産業振興センター (神戸市中央区) において学内外のべ338人の参加者を集めて行われました。本フォーラムは神戸大学創立110周年記念事業の1つとして開催されたもので、兵庫県、神戸市、神戸市産業振興財団、兵庫県立工業技術センター、新産業創造研究機構、神戸商工会議所、兵庫工業会、神戸市機械金属工業会、神戸大学工学振興会、KOBE工学振興懇話会、本学連携創造本部、同 自然科学系先端融合研究環都市安全研究センターの12に上る多くの機関の共催を得て開催されたものです。

本工学フォーラムは近年、産学連携の取り組みが盛んに行われるようになるとともにその成果が問われる中、工学・産業技術の紹介を通じて、産学官民の出会いと地域における連携についてのコミュニケーションの場として活用していただくために開催されました。今回は産学双方からの研究開発の成果を発信することにより、より一層の連携を深め、地域に根ざした産学官コミュニティを目指して、産業界、地方自治体、民間団体とともに行われてきた本学との共同研究や技術移転の実例を含めて紹介され、多くの参加者から好評をいただきました。

小川真人工学研究科長、福田秀樹学長からの挨拶に続き、講演では川崎重工業株式会社技術開発本部の高尾彰一氏から『7年目を迎える戦略的産学連携/神戸大学への期待 ―水処理分野の事例を通して―』の内容にて特別講演をいただきました。産学連携を通じた成果について具体的な事例を挙げていただき、その中から出てきた今後の課題について講演していただきました。さらに6件の大学シーズの紹介の後、神戸市産業振興財団参事の佐伯尚氏から神戸大学との連携で事業化を推進する企業を紹介していただきました。

講演に引き続き展示においても60件を超える学内外の技術シーズが紹介され、活発な議論と技術交流が行われました。今回は15件の学生展示コンペの企画が行われ、学外参加者からの投票の結果、3件の優秀な発表が表彰されました。

交流会では141人の参加者を得て盛大に行われました。神戸市産業振興財団の森脇俊道理事長 (元本学工学部長) から、2002年当時の工学フォーラムの開催の経緯から、現在に至る大学における研究成果を通じた社会貢献の重要性を説かれ、工学フォーラム2012を盛会のうちに閉会されました。

なお、工学フォーラム2012に関する資料は工学研究科ホームページの工学フォーラム2012「地域に根差した産官学コミュニティを目指して」に掲載されています。

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(工学研究科)