ハラスメントの防止に向けて

神戸大学では、学生、教職員の一人ひとりが心理的、身体的に安全かつ快適な環境で勉学に研究に仕事に専念し、 充実したキャンパス・ライフを送ることのできる大学を目指しています。

そのためには、安全で快適な教育・研究・労働環境を脅かすいかなる行為も黙認されるべきではありません。

皆さんは大学の中で、学部、学科、クラス、研究室やサークルあるいは職場に所属して、 自由で幅広い人間関係をもつことができます。大学における人間関係は、男女の間、同性の間全てにおいても自由で対等な関係であり、 互いに相手の立場を重んじることを前提としています。

皆さんが、充実したキャンパス・ライフを送ることができるよう、ハラスメントについて呼びかけたいと思います。

ハラスメントとは?

ハラスメントとは、「嫌がらせ」を意味します。 誰かがあなたに対して、あなたが望まない言葉や態度により、屈辱や精神的苦痛を感じさせたり、不快な思いをさせたりすることです。 大学という環境の中では、教職員が学生に対して、あるいは学生同士、教職員同士の間などで、 自らの優位な地位や権限を利用して、逆らえない立場にある相手に対し、相手の意に反する性的な性質の言動、 飲酒の強要、嫌がらせ、いじめ、研究妨害、就労上及び修学上の機会・条件・評価等での差別のような行為が、最も典型的なハラスメントといえます。

教員には成績評価等の権限が与えられており、 クラブ活動やゼミナールなどでは学生同士の間にも先輩と後輩、上級生と下級生の上下関係があるため、 研究室、教室、部室など大学の外から見えにくい狭い空間は、ハラスメントが起きやすい環境にあるといえます。

職場においても同じようなことがあります。

なお、ハラスメントには、以下のような種類があります。

「セクシュアル・ハラスメント」…職員又は学生等が他の職員又は学生等に、 言葉、視覚、行動等により、就労、就学、教育又は研究上の関係を利用して、 相手の意に反する性的な性質の言動等を行うこと及びそれに伴い、相手が職務及び学業を行う上で利益又は不利益を与え、 就労、就学、教育及び研究のための環境を悪化させること。

「アカデミック・ハラスメント」…職員又は学生等が他の職員又は学生等に、 優位な立場や権限を利用し又は逸脱して、その指示、指導等を受ける者の向学意欲、 労働意欲及び教育研究環境等を著しく阻害又は悪化させる結果となる不適切な言動等を行うこと。

「その他のハラスメント」…職員又は学生等が他の職員又は学生等に飲酒の強要、 誹謗、中傷、風評の流布等により人権を侵害することとなる不適切な言動等を行うこと。

ハラスメントを防ぐために

人間関係は、社会生活にとって最も重要なものです。 その人間関係を良好に維持するためには、相手の立場になって考えることが、大人として必要なルールといえます。

私たち一人ひとりが自分の言葉や行いを省みることが大切です。 あなたの言葉や態度を不快に感じている人がいるかも知れません。「嫌だ。やめてほしい。」と言えない弱い立場の人の気持ちを思いやってください。 まして、地位や権力を利用した嫌がらせは許せるものではありません。

もし、ハラスメントが起き、調査委員会が調査した結果、加害が確認された場合、加害者は懲戒の対象となります。

ハラスメントをなくすためには、"人を大切にする気持ち"が何よりも大切です。

ハラスメントの被害にあったら

あなたがハラスメントを受けたと感じたら、その行為が不快であること、 すぐに止めてもらいたいことを、相手に直接、はっきりと伝えてください。自分の態度をはっきり示すことが大切です。

意思表示をしても効果がないとか、意思表示をしたくてもできない場合は相談窓口に相談してください。 一人で悩まなくてもいいのです。

あなたが受けた被害を正確に伝えるには記録が最も良い方法です。 被害を受けた日時、場所、状況について詳細に書き留めてください。誰か目撃者がいたらそれも書き留めておいてください。

ハラスメントに当たるか否かは、他の人の意図ではなく、あなた自身がどう感じたか、あなた自身の判断が大切です。 「これはなかったことにする」ということにはしないでください。我慢したり、放置したりしては、ハラスメントはなくならないのです。

ハラスメントの相談について

ハラスメントの被害にあったときの相談は、「ハラスメント相談員名簿」 (事務局ホームページ (学内利用者のみ) ) の相談員に申し出てください。また、相談者が所属する部局等の相談員だけでなく、保健管理センター「こころの健康相談」カウンセラーなど、どの相談員にでもできます。

どのような問題も、一人で抱え込まずに相談してください。プライバシーは守られます。

相談することであなたが不利になることは、決してありません。

"勇気を出して相談すること" これが問題解決の第一歩です。
相談することによって、問題が解決した事例は多くあります。

ハラスメント行為の例示について

ここに掲載する例示は、 国立大学法人神戸大学におけるハラスメントの防止等に関する規程第2条に規定するハラスメントの定義のみでは、 どのような言動等がハラスメントに該当するかわかりにくいため、具体的なハラスメント行為を例示したものです。

この例示が全てのハラスメントを示しているものではありませんので、 これに該当しないからハラスメントには当たらないとの判定基準を示したものではありません。

また、ここではセクシュアル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、 その他のハラスメントの三つに分類し例示を示していますが、これらが重なり合っている場合もありますので、 便宜上の分類であることを了承してください。

ハラスメント被害解決への流れ
─被害を訴えた人の意向が尊重されます─

(1) 相談窓口で対処する場合

(1) 相談窓口で対処する場合

(2) アドバイザリー・ボードで対処する場合

(2) アドバイザリー・ボードで対処する場合

(3) ハラスメント調査委員会を設置し対処する場合

(3) ハラスメント調査委員会を設置し対処する場合