海外で建築を仕事にする2 —都市・ランドスケープ編

ヨーロッパ、北米、アジア、アフリカなど世界12ヵ国、15都市でランドスケープ・都市デザイン、パブリックスペースのデザインを仕事にする16名の著者が綴るストーリーを集めて一冊の本にしました。庭や公園・緑地などのパブリックスペース、街区~都市デザインまでその土地の地形や植生、水の流れ、道や建物の配置から、そこでの人のあり方まで、時間の流れに向き合いながら変化する生きた媒体に向き合う仕事と格闘する著者たちが海外の見果てぬ土地へ飛び出し、その地域の生活や働き方を模索してきた道筋、場所、人間関係が描かれています。

ランドスケープ・都市デザインというフィールドでの仕事の面白さや可能性、そして世界中でパブリックスペースの創成に挑戦する著者たちの多様で実践的な取り組みを通して、Livable City(住みやすい都市)の創成に向けた新しい潮流を感じ取って頂ければと思います。見果てぬ場所に向かって人生を旅する著者たちの体験から刺激を受けて、世界への新たな一歩を踏み出すきっかけにして頂ければ著者一同、望外の喜びとするところです。

 

Contents

パブリック・オープンスペースを形にする ―別所力/James Corner Field Operations
建築とランドスケープをシームレスにつなぐ ―戸村英子/junya.ishigami+associates
テクノロジーとモビリティをデザインする ―吉村有司/laboratory urban DECODE
ニューヨークで動き出す大都市の生態学 ―原田芳樹/Cornell University
ランドスケープ武者修行 ―保清人/LOSFEE CO., LTD.
トロピカル・ランドスケープデザイン ―會澤佐恵子/Salad Dressing
測量とヒアリングから始める─アフリカ時間に身をゆだねて ―長谷川真紀/JICA
中国的公共空間との格闘 ―石田真実/E-DESIGN
プレイスメイキング─メルボルン流コミュニティデザイン ―小川愛/Village Well
街は劇場、人こそが主役─ポートランドの都市デザイン ―渡辺義之/ZGF Architects LLP
北欧の町で知ったサステイナビリティ ―木藤健二郎/Ramboll Group Stavanger
環境のキュレーション─見えない流れを可視化する ―福岡孝則/Kobe University / Fd Landscape
急成長の熱帯都市をつくる─アジア流アプローチ ―遠藤賢也/Atelier Dreiseitl asia
都市計画に踏み込む建築─ダッチ・アーバニズムの先 ―小笠原伸樹/Nikken Sekkei LTD
都市の余白に何が描けるか ―鶴田景子/Wallace Robert & Todd, LLC
パブリックスペースのデザインは、答えのない複雑なパズル ―金香昌治/Nikken Sekkei LTD

 

(工学研究科・准教授 福岡 孝則)