『ドイツ・キリスト教民主同盟の軌跡―国民政党と戦後政治 1945~2009』

『ドイツ・キリスト教民主同盟の軌跡』

キリスト教民主主義政党は、多くの大陸ヨーロッパ諸国で有力な政党です。オランダのキリスト教民主アピール、スイスのキリスト教民主党、オーストリア国民党、イタリアのキリスト教中道民主連合など、名称は様々ですが、そのどれもがキリスト教民主主義を掲げています。

なかでも特に強力なのが、ドイツのキリスト教民主同盟(CDU)です。キリスト教民主同盟は、ドイツ連邦共和国が建国されて以来、総計で約44年間、政権の座についてきました。これは、戦後のおよそ3分の2の期間、与党だったことを意味します。現在(2013年4月)の首相であるメルケルも、キリスト教民主同盟の政治家です。

この本では、キリスト教民主同盟の発展と変容を論じています。キリスト教民主同盟がどのような政策を掲げ、どのように党内の意見対立を調整し、どのような社会層や団体から支持を受けてきたのかについて、分析しています。分析にあたっては、比較政党研究で案出された枠組や概念を用いています。

ドイツだけでなく、大陸ヨーロッパ諸国の政治に興味のある方、比較政治学や比較福祉国家論に関心を持っている方にも、読んでいただけたらと思っています。

<目次>
序章 戦後ドイツ政治のなかのキリスト教民主同盟
第1章 キリスト教民主同盟へのアプローチ
第2章 アデナウアーの党指導
第3章 世代交代と中道の模索
第4章 コール・システムの発展と瓦解
第5章 メルケルの台頭と新路線
終章 中道の国民政党を目指して
関連リンク
ミネルヴァ書房の紹介ページ http://www.minervashobo.co.jp/book/b108017.html

 

(国際文化学研究科准教授・近藤正基)

2013年4月15日