平成16年 3月11日評議会決定
平成20年10月21日役員会改正
平成26年 3月26日役員会改正
- 1.目的
本学が知の創造と活用の拠点として発展する上で、その基盤である施設はきわめて重要であり、教育研究と施設は有機的関係を保つことによって初めて大学の本来の機能が発揮できるものである。
本方針は本学が世界の競争的環境の中で活発な教育研究を展開するため、施設の側面から、全学的に教育研究環境の維持・向上を図るとともに、地球環境の保全についての諸施策を推進することを目的とする。
- 2.環境マネジメント及び施設マネジメント (以下「環境・施設マネジメント」という。) のシステム構築
本学の全学的なトップマネジメントの重要事項の一つとして環境・施設マネジメントを位置づけ、全学的な視点に立った意思決定システムを構築する。そこでは、本学が定めた環境憲章の主に基本方針に掲げる環境保全活動を推進し、施設についての整備及び利用と維持管理に関わる計画の作成及びその進捗状況を把握するとともに、自己点検・評価を行い次期計画に反映させる。
- 3.環境・施設マネジメントの執行体制
本学が21世紀に輝くための教育研究を実施するには、①環境保全活動並びに②施設計画、施設整備及び施設管理をそれぞれ次の委員会が担当し、事案に応じて相互に連携し、全学的視点に立った速やかな意思決定を行い、総合的に環境・施設マネジメントを推進する必要がある。
①環境保全推進センター運営委員会
②施設マネジメント委員会
- 4.環境・施設マネジメントの方策
環境・施設マネジメントに関し、実施の方策として環境保全活動の推進、予防保全の導入、スペースマネジメントの実施、良好な教育研究環境を整備及び保持するための全学的な体制の確立などについて積極的に取り組む必要がある。
参考 (用語の定義)
- 「環境マネジメント」とは、本学が定めた環境憲章の主に基本方針に掲げる環境保全活動を推進するとともに、これらの達成に向けた取り組みをいう。
- 「施設マネジメント」とは教育研究活動に応じた施設の整備及び管理に関する目標を設定し、屋外環境及び建物の新増築・大規模改修・修繕・点検保守及び運転などを一元的に行い、これらに対する評価を実施し、評価結果を次期計画に反映させる一連の取り組みを言う。
- 「環境保全活動」とは、環境に関する目標等を自ら設定し、日々の活動を通して、環境を守り、エネルギーや資源を有効に活用し、有害物質の管理を徹底することによって、環境に十分配慮したキャンパスとすることをいう。
- 「施設計画」とは、アカデミックプランに基づいて施設を確保・活用するために企画立案することをいう。すなわち、教育研究の目標に施設の整備及び利用と管理に関する目標を盛り込み、これを実施するための計画を策定することをいう。
- 「施設整備」とは、施設計画において策定された計画に基づき、個別施設やキャンパス全体の整備のための予算管理、施設の新増築や大規模改修に係る設計、工事の実施をいう。
- 「施設管理」とは、施設全体を効率的に運用するための施設の維持管理(修繕、点検保守、設備機器の運転)、屋内外のスペースの管理及び敷地の有効活用に関する管理をいう。
- なお、「施設」とは、建物、エネルギー幹線、情報通信システム、構内道路や植栽等の屋外施設、大型の実験機器等を含み、大学における教育研究活動の基盤となるキャンパス全体をいう。
- 「トップマネジメント」とは、学部等の枠を越えて学内の資源配分を戦略的に見直し、機動的に決定、実行し得るよう、経営面での学内体制を抜本的に強化するとともに、学内コンセンサスの確保に留意しつつも、全学的な視点に立ったトップダウンによる意思決定をいう。
- 「予防保全」とは、施設を長期にわたり活用することはもとより、安全性・信頼性を確保するため、潜在するリスクに対し予防的な施設の点検・保守・修繕等を行うことをいう。
- 「スペースマネジメント」とは、学内においてスペースの使用状況を把握するとともに教育研究の変化に対し弾力的にスペース配分を行うことにより、スペースの効率的活用を図ること等をいう。